FXのチャートにおいて、最も相場のありさまを表すのがローソク足。
シンプルなものに見えてとても奥が深く、一本一本の足で、今どうなっているのかがわかるだけでなく、未来がどうなりそうかも占うことができる優れものです。
今回はローソク足の基礎についてお話しますが、この基礎の部分がチャートを見る上で、とても大切になりますので、ぜひ最後までご覧くださいませ☺
ローソク足とは
ローソク足は、最もよく利用されているチャートで、
- 始値
- 終値
- 安値
- 高値
の4つの動きを時系列に沿ってひとつのコマとして表示したもので、その姿がキャンドルに似ていることから名前が付けられています。
陽線・陰線
相場が上がったか下がったかで呼び名が異なり、
- 始値より上昇して終値が高いものを「陽線」
- 始値より下降して終値が安いものを「陰線」
と、言います。陽線・陰線というと難しいですが、始値よりも上昇なので陽線は上に行った時、始値よりも下降なので陰線は下に行った時、に出る足と覚えましょう。
上昇と下降に分かれているので、チャート上に陽線と陰線のどちらが多いかやで、いま相場が“上か下のどちらに傾いているか”が一目瞭然でわかるようになります。
陽線が多い相場
上昇基調の相場では、陽線(赤)のほうが多く、陰線(青)はほとんど出ていないことから、上に向かう勢いが強いことがローソク足から読み取れるんです。
陰線が多い相場
下降基調の相場では、陰線(青)のほうが多く、陽線(垢)はほとんど出ていないことから、上に向かう勢いが強いことがローソク足から読み取れるんです。
陽線と陰線からトレンドの強弱を読む方法は、『 勢いはあるorない?トレンドの美しさは“陽線と陰線の数”でわかる』で深掘りしていますので、ぜひ合わせてご覧くださいませ😊
実体
始値と終値で作られた箱の部分を「実体」と呼び、長いほど勢いがあり、
- 実体が長い陽線は“大陽線”と呼ばれ上昇力が強い
- 実体が長い陰線は“大陰線”と呼ばれ下降力が強い
と見ることができます。
上記のチャート図でも、大陽線が出現したと同時に流れは上昇に傾き、その後に大陰線が出現したと同時に流れは下降に傾いたことがわかりますね。
このように大陽線や大陰線が出たら、相場がどちらの方向に勢いがあるのかはもちろん、“どちらに勢いを持ちそうなのか”と先読みもできるようになるんです。
実体の見方については、『 ローソク足の実体の長さで“相場の勢い”や“未来”が読める』で深掘りしていますので、ぜひ合わせてご覧くださいませ😊
上ヒゲ・下ヒゲ
- 実体から高値までの線を「上ヒゲ」
- 実体から安値までの線を「下ヒゲ」
と呼びます。ヒゲができるということは、反対方向からの圧力が強いことを示唆して、相場が転換するサインとしても有名です。
上ヒゲ
「上ヒゲができる」ということは、上からの売り圧力があり上値が抑えられている状態なので、上昇から下降へと流れが転換する可能性があります。
下ヒゲ
「下ヒゲができる」ということは、下からの買い圧力があり下値が支えられている状態なので、下降から上昇へと流れが転換する可能性があります。
上ヒゲや下ヒゲの見方は、『 流れが変わる!ローソク足の“上ヒゲ”“下ヒゲ”の意味とできる理由』で深掘りしていますので、ぜひ合わせてご覧くださいませ😊
まとめ
今回は基礎的なことをお話しましたが、ローソク足は奥が深いので基礎といっても頭がこんがらがって、ついていくのに必死になってしまいますよね。
主に、
- 陽線・陰線の数で相場の方向性を見る
- 実体の長さで相場の強さや未来がわかる
- 上ヒゲ・下ヒゲは相場の転換を示唆する
といった流れになっています。
チャートを見ながら少しずつ目を鳴らしていってくださいね。
合わせて読みたい → 他の時間足とは見方が違うよ!日足での「トレンドとレンジ」の見極め方