トレンドが転換するサインにはさまざまありますが、中でも最もわかりやすくて注目を集めるのがローソク足でできる「上ヒゲ」「下ヒゲ」と呼ばれる形状です。
ローソク足の「上ヒゲ」と「下ヒゲ」の見方
一般的に、ローソク足の
- 長い上ヒゲは上昇から下降へのトレンド転換
- 長い下ヒゲは下降から上昇へのトレンド転換
のサインとされています。
長い上ヒゲの出現で上昇から下降に転換
「長い上ヒゲができる」ということは、上からの売り圧力があり上値が抑えられている状態なので、上昇から下降へと流れが転換する可能性が示唆されます。
上記のチャート図を見ても、アップトレンドになっていましたが、天井圏で長い上ヒゲが出現した後に、一転して下落へと反転しているのがわかりますね。
長い下ヒゲの出現で下降から上昇に転換
「長い下ヒゲができる」ということは、下からの買い圧力があり下値が支えられている状態なので、下降から上昇へと流れが転換する可能性が示唆されます。
上記のチャート図を見ても、ダウントレンドになっていましたが、底値圏で長い下ヒゲが出現した後に、一転して上昇へと反転しているのがわかりますね。

上ヒゲ・下ヒゲができる意味
では、どうして上ヒゲや下ヒゲの出現が転換のサインになるのか、ヒゲができる原理を見ながらチェックしていきましょう。
こちらは1時間足で長い上ヒゲをつけたものです。アップトレンドになっていましたが、ヒゲの出現と共に流れは反転して下降していっていますね。
こちらは同じ場面の5分足ですが、長い上ヒゲは下位足で見ると、このように上昇しても売りに押さえられてすぐに下降し、V字で反転している状態になるんです。

FXにおいて、転換の兆候には、ダブルトップやダブルボトム、ヘッドアンドショルダーが有名ですが、これらは天井や底値で数回止められてから反転するもの。
しかしヒゲの場合は、たった1回でV字で止められるので、それだけ相場において反対方向の強い力があるということ。ゆえに、ヒゲを起点として反転しやすいんですね。
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まとめ
私も流れが変わる兆候として、ヒゲにはとくに注目しています。ぜひ見方を覚えて、相場で上ヒゲ・下ヒゲが出た時には「動きが転換するかも!?」と意識してみてくださいね。
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