たった1本のローソク足からさまざまな相場の状況を読むことができますが、中でも「実体」の大きさは相場の勢いや未来が読める、とても重要なものです。
実体の長さで「相場の勢い」や「未来」が読める
ローソク足の箱の部分を“実体”と呼び、この実体は値動きに勢いがあると長くなり、
- 実体が長い陽線は「大陽線」と呼ばれ上昇力が強い
- 実体が長い陰線は「大陰線」と呼ばれ下降力が強い
を表します。どういう風に見ていくのか具体的な例を見ていきましょう☺
相場の方向性を読むことができる
まず実体の長さから、今は相場がどちらの方向に強くなっているかを読めるんです。
こちらはアップトレンドになっている相場ですが、全体的に陽線が長いのに比べて、陰線が短く、上昇の勢いのほうが勝っていることがわかります。
まただらだらと下降して停滞した後に、直近の陰線よりも長い陽線が出たことで、再度上昇に回帰していますが、このように値が動く兆候としても利用できるんです。
こちらはダウントレンドになっている相場ですが、全体的に陰線が長いのに比べて、陽線が短く、下降の勢いのほうが勝っていることがわかります。
そして直近の陰線に比べて陽線が長くなると、「少し上昇の勢いが強くなっている」ということで、EMA50と戻しが深くなっているのが見て取れますね。
私もトレンド発生中に、
- アップトレンドなら直近の陽線よりも長い陰線
- ダウントレンドなら直近の陰線よりも長い陽線
が出現したら、押し戻しが深くなるか、トレンドが終了するかもしれない、と警戒して値動きを見るようにしています。
実体の長さで未来を読むこともできる
また長い陽線と長い陰線の出現で、相場の方向性を先読みすることもできるんです。
上記のチャート図でも、大陽線が出現したと同時に流れは上昇に傾き、その後に大陰線が出現したと同時に流れは下降に傾いていることがわかりますね。
このように長い陽線や長い陰線が出たら、相場の転換点を読むことにもつながり、“今後はどちらに勢いを持ちそうなのか”と未来の動きをいち早く察知できます。
まとめ
私もローソク足で注目している部分のひとつが実体で、相場の勢いや転換点を見るのに使用しています。実体の動きを読めるとトレード精度が上がりますので覚えましょう♪
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