レンジをブレイクするのは、止められていた高値や安値を抜けることなので、すなわち「一方向へ流れが発生する」きっかけにもつながります。
トレンドの初動を察知して良い波に乗るためにも、ブレイク間際の動きは事前に気づきたいですから、「レンジをブレイクするきっかけ」を解説しますね。
長く揉んでいたレンジをブレイクする理由
「レンジ=売りか買いに傾く理由がない」状態であるため、流れを変えるような要因が出現するとブレイクしていきます。では、それはどういったものでしょうか?
インジケーターに動きが出る
レンジ圏内で横ばいだった移動平均線やボリンジャーバンドが揉み合う中で傾きが出て、反発する形となり、上昇or下降して抜けるというテクニカル面でのブレイクです。
画像でいえば、長らくレンジになっており最後にサポートラインで支えられるものの、ボリンジャーバンド-2σがわずかに下に角度を持ち傾きはじめていますね。
これが起こると…
下に傾きが出た-2σに沿うように滑り落ちて、隙間を埋める形でレンジブレイク。
このようにインジケーターがきっかけとなってブレイクすることは比較的多いので、レンジ中でもテクニカルの細かな動きをしっかりとチェックしましょう。
経済指標の結果の良し悪し
雇用統計や消費者物価指数、各国の政策金利の発表などの市場で注目されている経済指標の結果がきっかけとなり、大きく上昇or下降をしてレンジをブレイクします。
とくに重要指標がある前は、指標結果を待つために新しいポジションを持たない手控えムードが広がるのでレンジとなりやすく、結果でどか〜ん💣と動きやすいです。
経済指標の結果がサプライズだと市場に与えるインパクトが大きくなり、より相場に流れが出るので、注目指標が発表される際には予想と結果の差を意識しましょう。
経済指標の見方については、『 発表時の見方はこれだけ!経済指標は“予想と結果”の差が重要』で解説していますので、ぜひご覧くださいませ。
政治・経済の新しい話題が出る
材料となる政治・経済のニュースがないと上昇や下降に傾く決め手がなくレンジになりやすく、反面で選挙などの目新しい話題が出てくると、相場が動くトリガーとなります。
ファンダメンタルズはテクニカルに比べても相場を動かす原動力になるので、内容のインパクトによってはレンジブレイクどころか大きなトレンドが発生するきっかけにも。
市場で「今、注目していることはなにか」「今後、注目されそうなことはなにか」とつねアンテナを張って意識することで、ビッグウェーブに乗ることもできます。
ファンダメンタルズの情報を得る方法は、『 自分から探しに行こう!“ファンダメンタルズの情報収集法”4選』で解説していますので、ぜひご覧くださいませ。
まとめ
長く揉んでいたレンジであればあるほど、抜けた後には大きなトレンドが発生するものですので、順張り派にとっては独壇場となる最高のパターンになります☺
方向感がない相場が出現したときには、重要指標やテクニカル、新しい話題が出ないか…等をしっかりとチェックして、高値or安値をブレイクした後の波に備えましょう。
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