FXで手軽で人気のある手法が、水平線を抜けたのをきっかけにエントリーする「ブレイクアウト」ではないでしょうか。難しい知識がいらず、よく利用されていますよね。
ただ「ブレイクアウト=飛び乗り手法」であるため、リスクばかりが高い割に大きな利益も取れないので、あまり手を出すべきではないと思っています。
ブレイクアウト手法とは
ブレイクアウト手法とは、水平線をの間にいる時にはどちらにいくかわからないため静観して、上or下にブレイクした瞬間に抜けた側へ売買する手法です。
話だけ聞くととても簡単ですね💡
ただこのブレイクアウトは、水平線を抜けた一波目の途中から飛びのり乗車することになるので、もう発車している電車に飛び乗って車体に捕まっているようなものです。

私も最初に覚えたのがブレイクアウトでしたが、勉強すればするほど「なんて危ない手法だったんだ‼」と恐くなり、今ではまったくやっていません。
その理由をお話していきますね。
建値に戻してくる
水平線を抜けたと思っても、ブレイクアウトしてそのまま一直線に行くよりも、「一度ラインの中へ回帰してから本格的にブレイクする」ことが多い傾向があります。
後述するダマシだと思って逃げたり、ブレイクアウトは抜けたラインの内側に逆指値を置くことが多いので、損切りに遭ってから思惑通りに動いたり、利益が取りづらいです。
ダマシがある
ブレイクアウトにつきものなのが「ダマシ」です。水平線を抜けたとみせかけて、一瞬ぴょこんと飛びでただけでライン内に戻ってくる動きのことですね。

という方はかなり多いと思います。
水平線の前後ではこのだましが出現する機会が確率がとっても多いので、ブレイクアウト手法では狩られてばかりで利益が増えない人が圧倒的に多いです。
ダマシについては、『 ○○の上下に注意!“ダマシ”はどんなもの?起きやすい時間帯は?』で深掘り解説していますので、ぜひ合わせてご覧くださいませ☺
だいたい頂点…
ブレイクアウトの“あるある”が「飛び乗った場所が最高値・最安値になる」というパターンです。自分が入った途端に勢いが止まり、落ちるのを見て悶々とすることに…。
「どこまで上がるのか」「どこまで下がるのか」を先読みできずに、ただ水平線をブレイクしたからと飛び乗ると、高値・安値づかみの損切りまみれの目に遭います。
まとめ
ブレイクアウトは一見すると簡単そうにみえますが、
- ブレイク後も上位足に上昇or下降する余力があるのか
- 全体的な相場の流れを見てほんとうにこちら側へ抜けるのが正解か
などを見極める力がないと成功しづらいです。
難しいテクニカル技術もいらないように見えるので好まれがちですが、損切りに遭いやすかったり、高値・安値掴みになりやすかったり…とリスクも孕んでいるんですね。

初心者向けに勧められることもありますが、ブレイクアウトは熟練の技が必要な手法。またあまり綺麗な手法とは言えないので、手を染めないほうが安心です。
合わせて読みたい → ここに注目!長く揉んだ「レンジをブレイクする」きっかけ3つ