ポジションが利確目標に来た時に、相場の流れがまだ続きそうで利益をもう少し伸ばしたいけれど、「決済しようか、保有を続けるか」を悩む時がありますよね。
「決済してもっと伸びていったら悔しいし、かといって保有を続けたら逆行して利益が減ったら嫌だし…」と、トレーダーとしては頭を抱えるところです。
そんな時に使えるのがトレール注文というもので、すでに得ている含み益を守りながらさらなる利益を伸ばせる方法で、とてもオススメなのでご紹介しますね。
トレール注文とは
トレール注文(トレーリングストップ)は、「Trail(追跡する)」という意味で、“逆指値を移動させて、値動きを追いかける”ことを指します。
利確目標に到達したけれど、相場の勢いがありそうで「もう少し行くかもしれないな」という時に、逆指値をどんどん含み益側に移動させて、利益を伸ばすんです。

トレール注文の実践的な使い方
トレール注文をする際にはpipsで決める人が多いのですが、私はテクニカルを重視して利益を追いかけたほうが成績が良かったのでトレールを利用する時には、
- 反発したEMAを抜けるまで
- 直近の高値や安値を抜けるまで
を利益を追う目安にすることが多いです。
今回は私が最も利用する「反発したEMAを抜けるまで」のやり方をお伝えしますね。もっとも利益が伸ばせる方法なので、ぜひ覚えていただけると役立つと思います😊
例えば、ダウントレンド中にEMA10反発で入り、最初の利確ターゲットはボリンジャーバンド-2σに設定して、そこで決済をしようと目標を立てます。
その後に思惑通り動いて、ボリンジャーバンド-2σに到達しました。しかし相場の様子を見ていると、下降の勢いが強く、もう「少し落ちていきそう」と考えます。
そこで「EMA10反発で入っているから、EMA10をローソク足が上抜けるまでは保有しよう」と決意。そうしたら逆指値をEMA10の動きに合わせて追尾させていきます。
この時点で逆指値はエントリーよりも少し下の含み益側に移動していることになるので、価格が戻ってきても利益になることは100%確定しており、怖いもの無しです!
上記の画像は1時間足なので、1時間単位でローソク足が切り替わるごとにEMA10も一緒に動いていくので、一緒に逆指値をEMA10の少し上に随時ズラしていきまます。
このように含み益を追いかけるのがトレール(追跡する)注文と呼ばれる所以で、こうすることで利益を少しずつ増やしながら、さらに利益を伸ばすことができるんです。
そして最終的には、EMA10をローソク足が上抜けて逆指値にかかりました。本来の利確ターゲットよりも大きく利益を伸ばすことができましたね。
今回は、EMAを利用しましたが、他のインジケーターや高値&安値(水平線)を目安にするなど、なんでも代用可能ですので、ご自分の使いやすいものを選んでください😊
トレール注文は手動がいい!
トレール注文には、
- 証券会社に組み込まれた機能で「自動で追いかける方法」
- 自分自身でチャートを見ながら「手動で追いかける方法」
の二種類があります。
証券会社側の機能では「pips幅」でしか設定できないので、なかなか思うように利幅が伸ばせないデメリットがあり、私自身こちらは使用することはほとんどありません。
トレールする際には、テクニカルの形状に合わせて追いかけるほうがいいので、今回お伝えしたチャートを見ながら逆指値を動かす「手動」のほうがオススメです😊
まとめ
トレール注文を利用すると、含み益を増やしながら、利益を最大限に伸ばせます。
日々のトレードで使用していただくと、利確の値幅を広げてリスクリワードをよくできて、資金管理の安定を図るきっかけともなりますので、ぜひ利用してくださいね。
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