FXで収益を高めるには、“勝率を上げる”か“リスクリワードを良くする”かがあります。
こう聞いたときに、まっさきに馴染みのある勝率を向上させようと思う方は多いでしょう。よく商材・教材でも「勝率90%の手法‼」など大きく広告されています。
しかし実は、FXにおいてお金を稼ぐには勝率はまったく意味がなく、もっとも大切なことは「リスクリワード」をどう狙うかなんです。
資金管理の面で重要なのはもちろん、リスクリワードを大切にすることは、たとえ勝率が30%しかない初心者さんでもきちんと利益を上げるきっかけともなります。
リスクリワードとは
FXを含んだ投資をやっている方なら、「リスクリワード」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。その名の通り、「損失と利益」の比率のことです💡
実際にpipsを例にすると、
損切り値が20pipsで利益が20pipsであれば、リスクリワードは 1対1
損切り値が20pipsで利益が40pipsであれば、リスクリワードは 1対2
損切り値が20pipsで利益が10pipsであれば、リスクリワードは 2対1
となります。
勝率よりも「リスクリワード」が大切な理由
冒頭でもお話したように、FXでは勝率は無意味で、大切なのはこの損失と利益のバランスなんですね。
たとえ勝率90%があっても「リスクリワードが10対1」であれば、
10pipsの利益を9回得る=+90pips
100pipsの損失を1回被る=-100pips
収益は「-10pips」とマイナスになります。いわゆるコツコツドカンです。

では反面で、勝率50%しかなかったとしても「リスクリワードが1対2」であれば、
40pipsの利益を5回得る=+200pips
20pipsの損失を5回被る=-100pips
収益は「+100pip」とプラスになります。
10回中5回負けても「100pips」の利益が取れるんですね。ロット数にもよりますが、100pipsも利益が取れればその月の収入は十分ではないでしょうか。
また、それこそ勝率30%しかなかったとしても「リスクリワードが1対3」であれば、
60pipsの利益を3回取る=180pips
20pipsの損失を7回被る=-140pips
収益は「+40pips」とプラスになります。
pipsだけ見ると「少なっ‼」と思いますが、100万通貨でやっていた場合は40万円ですからね…。勝率30%でも40万円を得られるのは大きいですよね。

狙うべきリスクリワードはどれくらいか
トレードをする上で、目指すべきリスクリワードは「1対2」以上です。
FXは不確かな世界なので、一時的だとしても勝率50%を下回ることは多々あるので、リスクリワードを良くした場所でのみ取引することで、安全な売買ができます。
初心者のうちはつい目先のpips欲しさに、損切りが20pipsに対して「利益が10pips(2対1)」など、リスクリワードが悪い場所でのトレードを許容しがちです。
しかし損失と利益のバランスが悪いトレードは、最初はうまくいっても、いつか絶対に「利益が溜まらない」「収入が安定しない」とFXで稼げない引き金になります。
まとめ
資金管理でなによりも大事なのは、リスクリワードです🌸
勝率は、損失と利益の幅が良い状態で高めれば収益は上がりますが、損失と利益の幅が悪い中ではいくら高めたところで安定的な収益は見込めません。
FX投資家として長く安定した利益を得るためには、リスクリワードが1対2以上になる場所でエントリーを続けることが不可欠ですので、ぜひ意識してくださいね。
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