誰しも一度は惹かれるのが「水平線だけで勝てるトレード」的なものではないでしょうか。難しいインジケーター知識もいらず、すぐに出来そうなため、手を出しがちです。
私もこういうシンプルなトレードを売りにしている教材を見かけては、「簡単そう😆」と心が揺れ動き、実際に右も左もわからない頃は水平線のみで勉強していました。
その頃の経験から、“ラインだけのトレードは可能か”私が考えをまとめてみました。
「水平線だけのトレード」では勝てない理由
トレーダーによって使用しているインジケーターや期間は異なり、多種多様な組み合わせがありますが、水平線はたった1本の横ラインです。

水平線だけのシンプルトレードでは、この抵抗・支持となる特性を生かして、上限にきたらショート、下限にきたらロングをすることで利益を狙っていきます。
個人的には検証した結果、水平線は相場でとても機能するものである反面で、売買においては「水平線だけでは難しい」と感じているのが正直なところです。
その理由は、おもに以下のふたつです。
水平線だけできれいに止まることは少ない
水平線は最強の支持体・抵抗帯となるものですが、じつは水平線だけが機能してラインでピッタピタにきれいに止まることは、そこまでないんですね。
どういったときに水平線が止まるかというと、
- 水平線+ボリンジャーバンドの±2σの隙間を埋めたとき
- 水平線+RSIで売られすぎ・買われすぎになったとき
など、水平線とインジケーターが合わさったときに止まることが多いです。
ただ、このふたつが合致するというのが厄介で、ふたつが完璧に揃うこともあれば、微妙に誤差がうまれることがあります。誤差がうまれたパターンが以下の画像です。
一見すると、水平線が機能しているように見えますが、よ〜く見ていただくと、
水平線できれいに止まっているところだけではなく、実体やヒゲで抜けていたり、ラインの手前で折り返していたりと、複雑な動きになっているのがわかると思います。
この原因は、インジケーターの根拠も揃えてからヒゲになり水平線内に回帰したり、インジケーターでもうこれ以上は上昇・下降ができないからライン手前で反転したり。
「水平線+インジケーターの動き」ゆえなんですね💡
この連動型の動きが多いので、私もエントリーする時には水平線だけで売買すのではなく、水平線とインジケーターの根拠が揃っているところで入るようにしています。
水平線を止まるor抜けるかはインジケーターが鍵
また水平線はずっと機能するわけではなく、いつかブレイクしますが、いつ抜けるかはインジケーターがひとつの目安になっています。
これも上述したことに似ていますが、
- ボリンジャーバンドの±2σに傾きや隙間ができてきた
- 移動平均線に傾きが出てきて反発した
など、インジケーターがきっかけとなって上抜け・下抜けすることが多いんですね。
↓その後…
水平線だけですと、このブレイクする前兆に気づかずに、「サポートラインに来たから売り!」などをした瞬間にあっという間に抜けて損切り…ということも多くなります。
まとめ
結論をいえば、水平線だけのトレードもできないわけではないですが、売買においては「水平線とインジケーターを合わせたほうが精度は良くなる」と感じています。

初心者のうちほどシンプルなトレードが簡単そうに見えて手を出したくなりますが、FXに限らずですが何事もシンプルなことほど一番難しいんですね💧
水平線のみのトレードは、「FX歴ウン十年です👴🏻🍵」といった、ローソク足の値動きだけですべてを把握できるベテラントレーダーが向いている手法です。
まだFX歴が浅い人は、水平線だけでなく、インジケーターの力も借りたほうが安心だと思いますので、ぜひ両方を意識してみてくださいませ☺
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