私が使用しているインジケーターのひとつが「移動平均線」です。
とても有効なもので、初心者向けの書籍でも必ず紹介されるものですが、いざ実践的にどうやって使うかわからない…と、お悩みの人もいると思います。
移動平均線のエントリー時の使い方や見方などは千差万別それぞれありますが、私が日頃意識しているポイントや効果的な使用方法をお伝えしていきますね。
移動平均線とは
移動平均線は、「Moving Average(MA)」とも呼ばれており、
- 単純移動平均線(SMA)
- 指数平滑移動平均線(EMA)
- 加重移動平均線(WMA)
など、いくつかの種類があります。

移動平均線は「トレンド系のインジケーター」に分類されますので、トレンドが発生しているかの把握や、トレンド時の押し・戻りのターゲットとして利用します。
押し目・戻り目に関しては『 狙うのはここ!順張りの王道手法“押し目買い”“戻り売り”とは』を読むと以降の解説がさらにわかりやすくなると思いますので、あわせてご覧くださいませ☺
移動平均線の手法
移動平均線を見るときにもっとも大事なのが「向き」と「角度」です。
上or下に傾きがあるのか
横ばいになっているのか
に注目しましょう。
上を向いていたら「アップトレンド」
移動平均線が上に角度を持っている状態では、平均値が上がっているということなので、全体としての相場の流れが上向き=アップトレンドと判断できます。
移動平均線が上を向いたら「押し目買い」のポイント
相場がアップトレンドになると、一直線に上昇するのではなく安値を作る時(押し目)があります。その際に、移動平均線が「押し目買い」の目安として機能するんです。
相場が上昇して、移動平均線も右上に角度を持ってアップトレンドになった際に、ローソク足が落ちきても、EMAタッチしたら、再度反発して上昇しているのがわかりますね。

下を向いていたら「ダウントレンド」
移動平均線が下に角度を持っている状態では、平均値が下がっているということなので、全体としての相場の流れが下向き=ダウントレンドになっています。
移動平均線が下を向いたら「戻り売り」のポイント
相場がダウントレンドになると、一直線に下降するのではなく高値を作る時(戻り)があります。その際に、移動平均線が「戻り売り」の目安として機能するんです。
相場が上昇して、移動平均線も右下に角度を持ってダウントレンドになった際に、ローソク足が上がっても、EMAタッチしたら、再度反発して下降しているのがわかりますね。

横を向いていたら「レンジ」
移動平均線が横ばいになっていると、レンジになります。
多少、上下にウネウネと動きますが、上昇トレンドや下降トレンドでご紹介した画像に比べて移動平均線に明確な角度はありません。
レンジ時は手は出さない
ボリンジャーバンドはレンジ状態のときにも逆張りで利用することができますが、移動平均線はレンジの際にはなにも使うことができません。
レンジ時は静観して、再度動きが出るのを待ちましょう。
まとめ
移動平均線は、トレンドの把握や押し・戻りのポイントとして利用します。
ただとても有能な一方で、レンジの範囲が広ければ上下に角度を持ちトレンドと騙されることもあるなど、1本の移動平均線だけで相場全体の環境認識を行うのは難しいもの。
そのため、
- 2本以上の移動平均線を使う
- 高値・最安値をブレイク
- ボリンジャーバンドの角度や±2σの隙間
といった他のインジケーターや水平線と組み合わせながら環境認識やトレードに利用してするのがより効果的で、私もそうするようにしています😊
移動平均線を利用した具体的な手法は『無料コンサルコース』や『順張り手法』で公開していますので、より実践的な使用方法が学びたい方はぜひご覧くださいませ。
合わせて読みたい → レンジでもトレンドでも大活躍!「ボリンジャーバンド」の見方を解説