移動平均線は、設定した期間の終値を平均化して動くインジケーターですが、“どの終値部分を重視するか”によって種類が異なります。
基礎知識として、どんなものがあるのかを知っておきましょう!
移動平均線の種類
移動平均線には、
- 指数平滑移動平均線(EMA)・・・最近の価格を重視
- 単純移動平均線(SMA)・・・すべてを同様に扱う
- 加重移動平均線(WMA)・・・最近の価格を重視
の3種類があります。
指数平滑移動平均線(EMA)
指数平滑移動平均線(Expornential Moving Average)は、移動平均線の中ではもっとも最新の価格を重視した作りになっています。
期間10のEMAであれば、比重を置く直近の価格を2倍にして算出するんです。

単純移動平均線(SMA)
単純移動平均線(Simple Moving Average)は、その名の通り、とてもシンプルでどの期間であってもすべて均等に平均化されるのが特徴です。
期間10のSMAを使用していたら、最新の価格である1日目も古い価格である10日目もどの期間もすべて同じように平均化されます。
加重移動平均線(WMA)
加重移動平均線(Weighted Moving Average)は、EMAに同じく直近の動きを重視するという考えのもと、最新の価格に加重をかけて平均計算するものです。
期間10のWMAを使用していたら、10日目の価格を10倍、9日目の価格を9倍、8日目の価格を8倍…という形で過去に遡るほど影響は少なくなります。
まとめ

と悩んでしまいますよね。
『大事なのはひとつ!“FXで有利なインジケーターを選ぶ”ポイント』で解説したように、相場は大衆心理でできているので、皆が選んでいるものを使うのが勝つ秘訣です。

人気のあるものとしては指数平滑移動平均線(EMA)や単純移動平均線(SMA)なので、どれにすればいいかお悩みの方はどちらかから選ぶのがオススメです。
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