人々は、景気がよくなりお金がたくさん入ると、買い物や外食をしたりしますよね。
そしてサービス業において、お客さんがたくさん増えれば売上も増えますし、それに伴って人を雇うようになると雇用の創出にもつながり、ますます経済は良くなります。
そんなサービス業の景況感を知れる経済指標が“ISM非製造業景況指数”です。
ISM非製造業景況指数とは
発表日:毎月第3営業日の23時(冬時間は0時)
ISM(供給管理協会)が、全米の非製造業(サービス業)の約370社の購買担当役員(仕入れ担当)にアンケート調査を実施して発表される指標です。
アメリカ経済でみると、サービス業は雇用の面でも、GDPの民間経済の支出面でも約7割を占めているとされており、とても重要度の高い指標となっているんですね。
サービス業が堅調であれば景気が良く、反対に落ち込んでいると景気が不安定になっていると読み取ることができます。
また、人々は景気が悪くなったときには、まずは買い物や外食を減らしたりと、サービスの面から離れていくので、景気を先読みするうえでも大事な指標です。
ISM非製造業景況指数のポイント
生産、新規受注、在庫、雇用、価格といった10項目を1ヶ月前と比較して、「良い・同じ・悪い」の3つの回答で集計し、季節調整を加えた景気動向指数が発表されます。
本指標は、0〜100%の数値で表されており、
50%以上であれば景気拡大
50%以下であれば景気後退
と、50%が景気動向の良し悪しを測る分岐点です。
まとめ
現代において、経済の大部分を占めるサービス産業の景気を見ることは、人々の消費マインドを知るだけでなく、経済全体の成長を読み取ることができます。
サービス業は経済成長に大きく貢献しており、いまや経済を動かす柱ともなっているもの。サービス業の景気が良いか悪いかの動向をしっかりとチェックしていきましょう☺
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