家は大きな買い物であり、住宅ローンを組んで長期間の支払いを伴うので「お金を払っていけるのか…?」と、今後の収入や雇用状態経を見ながら慎重に決めます。
すなわち、家がよく売れるということは景況感が良くなっている証であり、さらに家を買う行為は、それに伴いさまざまな経済効果をもたらすものです。
中古住宅販売件数とは
発表日:毎月25日前後の23時(冬時間では0時)
全米不動産協会(NAR)により、全米と4つの地域別(北東部、中西部、南部、西部)の中古一戸建て住宅の販売件数、販売価格、在庫が発表される経済指標です。
中古住宅の販売件数を所有権の移転が完了した段階で、月ごとに集計しています。
中古住宅販売件数のポイント
多くの人にとって、新築の家に住みたい願望はあるもの。
ただ現実にはそう手が出せないため、中古住宅の規模のほうが新築住宅に比べてはるかに大きく、同類の住宅指標である『新築住宅販売件数』よりも注目度が圧倒的に高いです。
また家を買う行為自体が大きな買い物ですが、新しく家を持つと、家具や家電といった日常の中でも金額が高い部類の購入にも波及するので、経済界への影響力も強め。
中古住宅販売件数が伸びているということは、人々の収入や雇用が安定しており、さらには耐久財や小売の需要も誘うので、景気を循環させることにもなります。
まとめ
人々にとって、人生で一番大きな買い物となる家の売れ具合で、経済状況を見ていく本指標。景気を読むためにも、件数がどう動いているかしっかり確認していきましょう。
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