経済関連のニュースでよく出てくる「ハト派」「タカ派」。鳥という印象だけが強く、ついついスルーしがちですが、知っておくと相場を先読みすることにつながります🕊
「ハト派」「タカ派」とは
「ハト派」「タカ派」は、経済状況に対してのスタンスを表しており、
- ハト派…経済状況に対して弱気で、金融緩和(利下げ)寄り
- タカ派…経済状況に対して強気で、金融引締め(利上げ)寄り
という意味になっています。
ハト派は、経済状況にたいして慎重な見方を持ち、インフレに対しても寛容的で利上げ反対派。金融緩和を行なっている場合は、緩和の継続派です。
タカ派は、経済状況にたいして強気な見方を持ち、インフレに対しても嫌悪的で利上げ賛成派。金融緩和を行なっている場合は、緩和の終息派です。

「ハト派」「タカ派」が使用される場所
ハト派・タカ派の表現は、主に各国の中央銀行のメンバーに使用されます。
金融政策決定会合の人員が代わる際は、その人物の経歴や発言などが吟味されて、「ハト派なのか、タカ派なのか」に大きな関心が寄せられるんです。
ハト派・タカ派による相場の見方
もしも金融政策決定会合のメンバーに、
- ハト派寄りが多ければ「利上げは遅くなるだろう」
- タカ派寄りが多ければ「利上げが早めに行われるだろう」
と金融政策をある程度先読みすることにもつながります。
また日々の要人発言としても、
- ハト派のメンバーが利上げに積極的な発言をしたら、利上げの可能性が高まる
- タカ派のメンバーが利下げに積極的な発言をしたら、利下げの可能性が高まる
などと、「ハト派(慎重派)なのに経済に強気の姿勢を持つ」「タカ派(積極派)なのに経済に消極的な姿勢を持つ」のは、よほど景気が過熱or不況になっていると読めます。
まとめ
過去に、私も「BOEがそろそろ利上げをするか否か」といった際に、ハト派とされる外部委員のブリハ氏が利上げに積極的な発言をしたことでロングを仕込み!
ハト派の人が強気な発言をしたことでポンドは上昇し、さらにその後には利上げもしっかりと行われて、莫大な利益を得たことがあります😊
このように誰がハト派・タカ派を知っておくと、ファンダメンタルズの大きな波に乗ることにもつながりますので、ぜひ覚えていきましょう♪
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