初心者の頃や勝てない頃に自暴自棄になってやりがちなのが、経済指標の発表直前にエントリーをして利益を狙おうとする、いわゆる“指標トレード”です。
指標によっては大きく動くものもあるので、思惑通りに動けば短時間で莫大な利益を得ることにもつながりますが、反面で様々なリスクもはらんでいます。
指標トレードとは
指標トレードとは、経済指標の発表直前にトレードすることです。
指標前にポジションを持つのが悪いのではなく、ニュースを吟味して情報を導きだして、指標前に結果を予想して売り買いするのはファンダメンタルズ分析です。
一方で“指標トレード”は、このような分析をおこなわずに、いわゆる発表前に勘で「上がるか」「下がるか」の賭けエントリーをすることを呼びます。
では、なぜこの指標トレードはしてはいけないのでしょうか。
ギャンブルトレードになる
上述したように、指標トレードは上or下と賭けてエントリーするだけで、そこに売買根拠はなく、ただのギャンブルトレードになる点がもっともNGとなります。
勝つこともありますが負けることもあり、これでは長く安定した利益を得ることは不可能です。常勝できるトレーダーになるためには、絶対にやめなければなりません。

スプレットで狩られることがある
経済指標は、値幅が大きく動くようなものであればあるほど発表前にはスプレットが広がります。小さいものであっても5pips前後、大きいものであれば50pips前後も…。
そのため、そもそもが指標前に入ったところで発表で動く前にスプレットで狩られることもあります。ただ証券会社に高い手数料を支払うだけと、損以外の何者でもありません😢
スプレッドについては、『 20pips取れたはずが…!知らないと損する“FXのスプレッド”とは』で解説していますので、ぜひ合わせてご覧になってみてください♪
約定がすべりやすい
経済指標の発表直後は、相場の価格が一気に乱降下します。一瞬でチャートが動くので、売買の注文を出しても、狙った箇所で約定がされないことも多々あります。
思惑通りに動いて、

と思っても、注文がうまく呑まれずに、結局は数pipsしか取れなかったり、ひどい場合は上述したスプレットの広がりも相まってマイナスでの約定になったりすることも…。
まとめ
指標トレードでは損をする可能性のほうが圧倒的に高いですし、勝てたとしてもそれはまぐれなので、FXで末長く勝つ投資家になることにはつながりません。
大事な資金を無駄にしないためにも、指標トレードには手を出さないようにしましょう。
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