為替を大きく動かす金融政策は、インフレ動向を見ながら決まりますが、その先行指標となるのが、生産者物価指数(PPI)と呼ばれるものです。
生産者物価指数(PPI)とは
発表日:毎月15日前後の木・金曜日の21時30分(冬時間は22時30分)
生産者物価指数(Producer Price Index)は英語表記を略して「PPI」とも呼ばれ、生産者が出荷した製品や原材料といった販売価格の変動を算出した経済指標です。
インフレ動向を測る重要な経済指標は「消費者物価指数」と「生産者物価指数」のふたつがあり、その違いは、
私たちがお店で商品を購入する時のインフレ率を見るのが「消費者物価指数」
お店が生産者から商品を仕入れる時のインフレ率を見るのが「生産者物価指数」
と異なります。
一般的に注目度が高いのは消費者物価指数です。
ただお店が品物をいくらで仕入れるかによって店頭に出される価格は変わりますので、インフレ率はどちらが先に現れるかといえば「生産者物価指数」なんですね。
生産者物価指数の注目ポイント
生産者物価指数には、全ての対象品目を表した総合指数がありますが、季節変動が激しいエネルギーと食品を除いた「コアPPI」が物価動向を把握するため活用されます。
市場で最も注目される金融政策は“物価の安定”を目標として行わるため、
- 物価が上昇するとインフレの恐れがあるとして利上げ
- 物価が下降するとデフレの恐れがあるとして利下げ
というひとつの指針になるため、物価状況を把握できるPPIは重要な経済指標です。
金融政策については、『 相場を大きく動かす!最強の経済指標“金融政策”を解説』で解説していますので、合わせてご覧くださいませ🍀
まとめ
物価の変動率を知れる生産者物価指数は、消費者物価指数(CPI)と共に、とても注目される指標です。ぜひ覚えてチェックしていきましょう☺
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