投資家にとって、「天井で売り、底値で買う」ことができたら、1回のトレードで大きな利益になるので、夢のようなことですよね。
しかし現実にこのようなことは可能なのでしょうか?
私も勉強をしていた時に、このトレンドが転換する際の動きに乗る練習をしたことがあるので、その時の考えをまとめてみました。
天井と底値で入るのはリスクが大きい!
まず、天井や底値で入るのは推奨していません。
私も幾度となく過去検証しましたが、きちんと得た利益を吐き出して、足を引っ張るひとつの理由がこの天井や底値で入ろうとするトレンド転換の動きでした。
その理由としては、主に
- 行く時と行かない時の差がありギャンブルトレードになる
- 損切りが多くなるので実際の相場では入りづらい
- ロット数を大きくトライできないので利益が少ない
と三つあるのでお話していきますね。
行く時と行かない時の差がありギャンブルトレードになる
「天井で売る」のは上昇トレンド中に売る、「底値で買う」は下降トレンド中に買う、といわゆるトレンド真っ只中に逆張りを仕掛けるトレードです。
「ここが天井になる!」「ここが底値になる!」と、エントリーをしても、そのままトレンド方向へ進んでいくことも多かったんですね。
トレンドは勢いのある相場なので、そんな場面で逆張りをするのは、「取れたら大きい」とはいえ、ギャンブルトレードの一種になります。
損切りが多くなるので実際の相場では入りづらい
もしも行く場合でもたった1回のエントリーで天井や底値に乗るのは難しいもの。
勢いのあるトレンド発生中に乗るので、エントリーをする際に精度を掴むのが難しく、4回も5回も損切りに遭った後にやっと思惑通りに行くことがほとんどでした。
私は過去検証で行いましたが、これが現実のトレードであれば、そもそも2回も3回も損切りに遭った時点でメンタルがやられて、その後の売買は入りづらいでしょう😢
ロット数を大きくトライできないので利益が少ない
上述したように、行く時と行かない時の差も激しく、行ったとしても何回と損切りに遭うので、資金量を大きくしてエントリーすることはできません。
最低でも4〜5回前後の損切りに耐えうるロット数でやらないといけないので、いつものロット数の半分や3分の1程度に抑える必要があります。
結局トータルで見ると、損切りの多さやロット数の低さから、値幅が取れたとしてもプラマイゼロや取れたとしてもちょっとプラス程度で終わることがほとんどです。
まとめ
投資家にとって、天井や底値を捉える動きは、憧れを抱きます。
しかし実際の相場でトライするのは、リスクが大きい割に得られる利益は少なくなりがちなので、あまりオススメはしません。
相場格言に『頭と尻尾はくれてやれ』という言葉がありますが、天井や底値で乗るよりも、きちんと流れが出ている真ん中をおいしく取るのが一番安心です😊
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