「米国人は買い物が大好き」と言われ、アメリカGDPの7割を占めるのが個人消費です。
これだけ規模が大きいということは、個人消費の流れ次第では経済は縮小も拡大もしますし、経済の動向が変われば金融・財政政策といった為替を動かす要因も変わります。
個人消費の流れを知ることは、経済を知ることといって過言ではないんですね。
そしてそんな個人消費を知るためには、消費者に直接「景気はいいと思うか、悪いと思うか」聞くのが一番ということで、それを実施したのが“消費者信頼感指数”です。
消費者信頼感指数とは
発表日:毎月25日−月末の23時(冬時間は24時)
消費者信頼感指数は、米国の民間経済研究所であるコンファレンス・ボード(全米産業審議委員会)が発表する、消費者のセンチメントを指数化した経済指標です。
本指標は5,000人の対象世帯に調査票を送り、
現状…経済・雇用はどう思うか
6ヶ月後…経済・雇用・所得の先行きはどう思うか
といった景況感について「良い・どちらでもない・悪い」と三択アンケートを取ります。
米国の人々の消費マインドの先行きを予測するうえでは消費者心理を把握することは重要であり、実際にGDPや個人消費との相関が高いとも言われているんですね。
消費者信頼感指数の注目ポイント
現状の経済・雇用に関する2項目の平均を「現状指数」、6ヶ月後の経済・雇用・所得の見通しの3項目の平均を「期待指数」として、合計5項目の平均値で発表されます。
1985年を100として指数化しており、前月比との対比で、
数値が上がれば消費者の購買意欲が高まっている
数値が下がれば消費者の購買意欲が後退している
と景況感を読むことができるんです。
同類の指標であるミシガン大学消費者信頼感指数の対象者が500人に対して、消費者信頼感指数は5,000人と10倍も多いため、本指標のほうが有用性が高いとされています。
ミシガン大学消費者信頼感指数については『 個人消費の先行指標!“ミシガン大学消費者信頼感指数”とは』で解説していますので、ぜひご覧くださいませ☺📱

まとめ
本指標は発表時に大きく動くことはありませんが、景気の流れを変える個人消費を先読みするうえで非常に注目されている指標です。
ぜひ動向をチェックしていきましょう(*^▽^*)
合わせて読みたい → 買い物動向をチェック!人々の消費から景気をみる「小売売上高」