経済ニュースを見聞きしていると「リスクオン相場になり円高になった」「リスクオフ相場になり資源国通貨が買われた」などという言葉をよく聞きますよね。
この「リスクオン」「リスクオフ」の意味を知ることは投資をする上で大事ですし、大きなニュースが入ったときに相場の流れを見極めて利益を得るための戦略ともなります。
リスクオン・リスクオフとは
FXをはじめ、投資の世界に100%はありません。
投資家は、「たくさん稼ぎたい」欲望と「お金を失うかもしれない」危険に怯えている…という、ふたつの気持ちをつねに持っています。
だからこそ、経済的に良いニュースが出れば「もっと投資をしてお金を稼ごう」と勝負に出ますし、悪いニュースが起これば「資産を減らさないように…」と守りに入ります。
その大衆心理と相場の関係を表したのが「リスクオン・リスクオフ」という言葉です。
リスクオン相場
リスクオン相場になるのはどんなときかと言うと、
金利が上がる
株価が上がる
経済指標の結果が良かった
地政学リスクが後退した
といったポジティブなニュースがあり、景気が見通しが良くなるときです。
こうなると投資家は、

と考えます。
買われやすい通貨
景気の先行きがよくなることを感じさせる相場になれば、多少リスクのある投資先であっても、大きなリターンが期待できるものが買われます。
金利の高い新興国通貨(トルコリラ・メキシコペソ・南アフリカランド)
資源国通貨(豪ドル・カナダドル・NZドル)
といった通貨が人気になります。
リスクオフ相場
逆に、リスクオフ相場になるのはどんなときかと言うと、
金利が下がる
株価が下がる
経済指標の結果が悪い
地政学リスクが悪化する
といったネガティブなニュースがあり、景気が見通しが悪くなるときです。
こうなると投資家は、

と考えます。
買われやすい通貨
景気の先行きが不安になりそうな相場になれば、リスク資産はあまり持ちたくないので、多少利回りが悪くても、なにが起こっても大丈夫なように安全な資産が買われます。
世界の基軸通貨であるドル
安全資産として有名な円やスイスフラン
といった通貨が人気になります。
まとめ
「リスクオン」「リスクオフ」は、相場に大きな流れをつくる際によく出る言葉です。
意味や売買されやすい通貨を知っておけば、いざポジティブ・ネガティブなニュースが出た際に、うまく相場の波に乗ることができますので、ぜひ覚えていってくださいね。
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