投資家にとって、損切りは資金が減る不快な行動ですから、なんとか避けようとして、ふと頭に浮かぶのが、

という考えです。
しかし、相場においてはどんなに小ロットであっても、損切りを置かないで塩漬け状態にするのは資金を大きく減らす可能性を秘めているとても危険なものになります😢
小ロットでも「損切りをしない」のは危険な理由
FXは一方向へ流れができた時には、値幅が小さなドル円であっても10〜20円、値幅が大きなポンド円であれば100〜200円、場合によってはそれ以上に動くこともあります。
たとえ、小さなロットであっても、1円前後の値動きには耐えうるかもしれませんが、数10円、数100円と動かれてしまったらどうでしょうか。
1万通貨であっても、
- 20円動けば約20万円
- 200円動けば約200万円
もの損失になります。
20円や200円動くことは当たり前にある世界
「20円も200円も大きく動くことはそうないでしょう?」と思うかもしれませんが、1年を通して見ると、このくらいの大きな値幅でトレンドを形成する時がくるものです。
FXはそれまでは小さな値動きで油断させていても、一方向へ動き出だしたら、トレーダーをなぎ倒して、止まることなく無慈悲に動きだします😢
損切りを入れずにこの巨大な波に巻き込まれたら、小さなロットであっても大きな損失を追うことも十分にありますので、逆指値は絶対に置くようにしましょう。
私は-70万円になったことがある…!
私もFXで勝ち始めた頃に、やったことない通貨の練習として2万通貨で取引をしたものの値が反転し、「たいしたロットではないし」と損切りを入れずに放置していました。

しかし値はどんどん反転し、それから1年間くらい口座の隅っこで保有していましたが、結局は買った場所まで一度も戻ることがなく-70万円で損切りをした経験があります。
ロットが低くてもこのように大きな損失になりますし、1年間待っても価格が戻らないこともザラにあるのが投資の怖いところです。
まとめ
小さなロットであっても、相場の動きによっては大きな損失を巻き起こすことがあり、FXの含み損を耐えるためだけに数百万円の資金量を用意するのは難しいもの。
また、そもそも論になりますが、これだけの損をこらえる金銭があるなら、レバレッジを効かせてきちんと損切りをしながら真面目に取引をしたほうが資金効率がいいです。
投資家の資金を守るうえで、損切りは大切なものなので、ロット数に関わらずにきちんと入れるようにしましょう。
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