FXでもっとも気をつけなくてはいけないのが「追証」です。
金銭面で堅実な人生を歩んできて「借金なんてしたことない! 絶対にしない!」と誓っている人でも、FXをスタートしたらこの借金を背負ってしまうリスクがあります。
投資をする上では、絶対に知っておかなければならないことですので、追証とはなにか、そして追証を負わないためにできるリスク管理の方法をお伝えしますね🍀
追証とは
私たちはFXをする際に、証券会社へ証拠金(担保)を預けることでトレードができます。ただ保有したポジションがマイナスになり、この預けたお金が足りなくなると、追加の入金を求められます。
これが追証(おいしょう)と呼ばれるもので、追加証拠金の略です。
一般的には、「含み損がどんどん増えていく→最低証拠金(証拠金維持率)を下回る→証券会社から追加証拠金を求められる(追証)」という流れになり、そして
- 入金しなかった場合:強制的に決済される(ロスカット)
- 入金した場合:ポジションは維持される
という結末になります。
ただこの段階の追証は、まだ支払うか・支払わないかの選択ができるんですね。
追加の証拠金を支払わなければ、ロスカットはされて資金は減りますが、口座内にまだお金は残っている状態。また再起奮闘すればFXに復活できますし、そもそも事前に損切りを入れておけば回避できます。
ほんとうに怖いのは、預けたお金を超える損失が発生したとき。冒頭でお話たように追証が借金になってしまう(絶対に支払わなければならない)パターンなんですね。
追証は借金になりえる…
大きな損失によって預けた額以上の損失を被ると、証券会社から追加の入金を求められます。
たとえば口座入金した額が100万円であれば、200万円の損切りが発生してしまうと、入金額の100万円を失うだけでなく、証券会社から追加で100万円分の支払いを要求されることがあるんです。

と目が点になりますが、相場が急激に動いて(暴騰・暴落)、値幅が大きくなった場合、ロスカット注文すらもうまく約定されずに損失が一瞬で拡大することがあります。
いわゆる“ショック相場”と呼ばれる事態が発生した場合です。
2015年に発生したスイスフランショックでは20分間で41%という歴史的な暴落があり、証拠金を超える損失が発生し、多額の追証を求められる人が続出する事態になりました。
追証を背負わないためにできること
選択型の追証であれば、損切りさえきちんと入れておけば回避できるものです。
しかし追証が借金となりえるショック相場が起こった場合は、そもそもが損切りを入れていても避けることは難しいもの。
では、負債を抱えないために私たちができることはどんなことでしょうか💡
レバレッジをかけすぎない
FXではレバレッジを効かせた取引が醍醐味のひとつでもあります。しかし大きな利益が得られるその反面で、ショック相場が起こった際には底なしの損失となることも…。
現に、上述したスイスフランショックでは数百万円はおろか、数千万円、数億円の追証発生となった人も少なくないと語り継がれています。1日にして人生が変わりますよね。
ショック相場が起こった際にはどうすることもできませんが、日頃からレバレッジを抑制することで、万が一なにか起こった際に追証の額を少なくすることができます。
海外証券会社を利用する
私は初心者時から長く海外証券会社を利用しています。
その最大の理由は海外証券会社にはゼロカットといって、入金した額以上の損失が起こっても支払わなくていい(追証なし)のシステムがあるからなんです。

海外証券会社については「スプレットが高い」など揶揄されますが、ショック相場で多額の損失になっても“追証なし”という最大のメリットには変えられないと思っています。
ただ海外であればどこでもいいわけではありません。海外証券会社については『 証券会社選びが運命の分かれ道!私が“XMを選んだ”最大の理由とは』で解説していますので、ぜひご覧くださいませ🌸
まとめ
追証についてはご理解いただけたでしょうか🌺
なにかトラブルが発生した際に、「知らなかった」からと言って、追証の支払いを免れるわけではないので、FXをする上では絶対に知っておかなければいけないリスクです。
投資家として最悪の場合に口座内の資金がなくなることは心の準備はできていても、多額の借金を背負う可能性があることを忘れがちな人は多いもの。
ぜひトレードをはじめる際には、リスク管理のひとつとしてこの追証について考えてみてくださいね。
合わせて読みたい → 追証をなしに!資金を守るために必須な「ゼロカットシステム」