私はメイン口座として海外証券会社の『XM』を使用しているのですが、読者の方から「どうしてそこを選んだんですか? 国内じゃないんですか?」とよく質問されます。
実は、XMを選んだのには、投資をする上で大事な資金管理の面から決めました。
どこの証券会社を選ぶかで投資家の明暗が分かれることをお伝えするためにも、過去のショック相場を例に出しながら、私がXMを選んだ最大の理由についてお話しますね。
スイスフランショックに見る「各証券会社の対応」
2015年1月15日に「スイスフランショック」と呼ばれる相場の大変動が起きました。
過去最悪の大事件といわれるほどの、為替において歴史的な暴落・暴騰であったため、FXを勉強されている方なら一度は耳にしたことがあるはずです。
スイス中銀の突然の為替政策の変更により、相場は大荒れし、CHF/EURは1日で42%も変動。日本円を例すると、“110円が一瞬にして73円になった”と同じことですね。
スイスフランショックが起こった際に、多くの投資家は一発で途方もない損失を追いましたが、その際に選んでいた証券会社によって人それぞれ明暗は大きく変わりました。
国内証券会社
スイスフランショック時は、大暴落により値動きが激しくなっただけでなく、相場の大変動でインターバンクがレートを出せず、損切り注文を出しても約定されないことに。
これにより国内証券会社を利用していたトレーダーの多くは、口座資金を失うだけでなく、多額の追証を求められて借金が発生するという恐ろしい事態になりました。
国内業者=安全と思いがちですが、ショック相場が起こった際には危険なんですね。
海外証券会社
一方で、海外業者には「ゼロカット(マイナスになっても預けたお金以上の損失にはならず、追証が発生しない)」というありがたいシステムがあります。
しかし、スイスフランショック時にはその海外業者にも対応の差が分かれました。
アリババUKは破綻し、顧客は口座出金がすぐにできずに不安な日々を過ごすことに。
またFXDDに関しては「今回はサービスの範囲を超えている」とゼロカット規約を反故し、顧客に対して追証を請求するという、とんでもない事態に陥りました。
私がXMを選んだ最大の理由とは
そんな中で、XMは翌日にすぐ顧客にメールを送り、以下の通り宣言しました。
「昨日のスイス国立銀行 によるEUR/CHF の上限撤廃の決定の結果、XM には影響がないことを弊社のお客様に保証致します。今回の件における弊社のビジネスへの総括的な影響は取るに足りないものであります」
「うちの会社にとっては、この損失は大したことないから大丈夫!」と明言したんですね。XMも倒産?追証発生?と不安だった口座保有者にとって安心したことでしょう。
その後、XMは実際に損失を被った顧客すべてにゼロカットシステムを施行。
実際には数千万円・数億円というマイナス金額が出ていても、XMに口座を持っていた人は証拠金以上の被害を受けずに済むという、ある種の勝ち組になりました。
XMのレバレッジは最大888倍なので損失金額も大きかったはずですが、それでもゼロカットにできるのは会社の資金力があり、顧客を大事にしていることがわかります。
ショック相場が起きたら生き残れるかは証券会社次第
投資をする際に、最もこわいのはショック相場です。相場が急変動しても自分ではどうすることもできず、FXはレバレッジを掛けるので最悪は多額の借金ともなりえます。
私が海外口座を選んだのには、レバレッジが高く設定できるので資金が少なくて済むという点もありますが、最大の理由はやはりゼロカットというお金を守る保険があること。
そして、このスイスフランの件からメイン口座をXMにすることを決めたんです😊
まとめ
今回ご紹介したショック相場の一件から見ても、どこの証券会社を選ぶかで、自分の運命が変わることがお分かりいただけるかと思います。
どんなに勝っていてもショック相場で資産を失い、莫大な借金を背負ったら一発退場どころか、その後の人生もガラリと変わってしまいます。
これから先も予期せぬショック相場は絶対に起こり得ることなので、FX界で長く生き残るためにも、証券会社選びはしっかりと行いましょう。
合わせて読みたい → 追証をなしに!資金を守るために必須な「ゼロカットシステム」