日々発表される経済指標ですが、ただなんとなく数字に反応して動いているわけではなく、大きなトレンドに乗るために注目される理由がしっかりとあるんです。
経済指標は注目される理由
経済指標が注目される理由は、各国の中央銀行が行う「金融政策」にあります。
金融政策とは、通貨価値や物価安定のために、“経済が停滞したら利下げをしてお金が流れるようにし、経済が加熱したら利上げをしてお金の流れを抑制する”行為です。
FXで大きな流れを作るのはファンダメンタルズですが、それは金融政策により金融緩和や金融引締めの思惑を中心として動いていると言っても過言ではなく、
- 利下げが予想される景気の悪い国の通貨は売られる
- 利上げが予想される景気の良い国の通貨は買われる
といったことが起こり、相場を根底から動かすほどのトレンドが発生します。
金融政策については、『 相場を大きく動かす!最強の経済指標“金融政策”を解説』で深掘りしていますので、ご存知ない方はご覧になってみてくださいね。
経済指標は「金融政策を先取りするため」に注目される!
ビッグトレンドを発生させることになる金融政策は、景気により決まるのですが…
相場には「噂で買って、事実で売る」という格言があるように、公に発表される前に、市場は「金融政策はどうなるのか」を先取りして知りたがる傾向があります。

金融政策の流れを先読みために、日々の経済指標の結果から景気がどうなっているのかを判断して、経済状況を予測するんですね。だから注目されるんです。
まとめ
経済指標が注目されるのは、雇用・生産・物価・景況感といった各指標を組み合わせて、その国の景気が良いか悪いかを読み解き、金融政策を先読みするためにあります。
ぜひこの見方を覚えて、ファンダメンタルズの分析に役立ててくださいね。
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