FXの大きな流れを決めるのはファンダメンタルズですが、その中心となり、どんな経済のニュースよりも相場を動かすのが世界各国で行われる“金融政策”です。
金融政策とは
中央銀行が経済の安定のために行うのが“金融政策”です。
「経済の安定」「金融政策」なんていうと、あれこれたくさんの難しい政策があるように感じますが、実は大きく分けるとたった二種類しかありません。
それが、
- 景気が良くなりすぎて、物価の上昇率が高くなりすぎた際の「金融引締め」
- 景気が悪くなりすぎて、物価の上昇率が低くなりすぎた際の「金融緩和」
です。それぞれを見ていきましょう!
金融引き締め
景気が良くなりすぎると、人々の財布の紐が緩くなり市場にお金が溢れかえって、お金の価値が下がるので、利上げ(金利の引き上げ)をしてお金の流れを抑制します。
政策金利が引き上げられると、多種多様なローンの金利も上がり、支払う額が多くなる分、ローンを組んで自動車や家などを買いにくくなるもの。
それによって、行き過ぎたお金の流れを抑制することができるんです。
金融緩和
景気が悪くなりすぎると、人々の財布の紐が固くなり市場からお金が消えて、お金の価値が上がるので、利下げ(金利の引き下げ)をしてお金の流れを循環させます。
政策金利が引き下げられると、多種多様なローンの金利も下がり、支払う額が少なくなる分、ローンを組んで自動車や家などを買いやすくなるもの。
それによって、滞っていたお金の流れを循環することができるんです。

世界各国の金融政策
景気の動向を判断しながら、金融政策を決定するのが、各国の中央銀行です。
詳しい解説は、個々のページに載っていますので、ぜひチェックしてみてくださいね♪
まとめ
金融政策とは、中央銀行が景気が過熱した際・不況の際に、極端にお金の価値が変わらないように、物価を安定させ、経済の健全な発展のためにおこなう経済政策のこと。
FXで大きなトレンドを作るのはファンダメンタルズですが、それはこの金利の引き上げや引き下げへの思惑を中心として動いていると言っても過言ではありません。
この思惑について、詳しくは『すべては○○を先読みするため!経済指標が“注目される”理由』で深掘りしているので、気になる方はチェックしてくださいね。
FXにおいて、金融政策は最も注目するべき指標なので、絶対に覚えましょう!
合わせて読みたい → FXをやるなら知らないとダメ!通貨の価値を操る「中央銀行」とは