FXにおいて最大の注目指標のひとつが“米雇用統計”です。
この指標をきっかけとして相場の流れが反転して大きなトレンドが出現することもあるため、米雇用統計の結果の良し悪しは非常に注目されます。
相場を変えるほどの力を持っている米雇用統計がどうなるかは誰もが知りたいところ。そんな米雇用統計の先行指標として注目を集めているのが「ADP雇用統計」です。
ADP雇用統計(ADP雇用者数)とは
発表日:毎月の米雇用統計が発表される2営業日前の水曜日の21時15分(冬時間は22時15分)
ADP雇用統計は、「ADP雇用者数」とも呼ばれています。
米国の企業向け給与計算サービスを主要業務にしている大手企業・ADP社が約50万社の顧客を対象に毎月の雇用者数の動向を調査し、算出・発表している経済指標です。
ADP雇用統計は、米雇用統計が発表される2営業日前に公表されて、また同じ雇用系の指標であることから、市場では米雇用統計の先行指標として注目されているんですね。
米雇用統計については、『 月に1度のお祭り!“米雇用統計”の見るべきポイント3つ』で解説していますので、ご存知ない方はご覧くださいませ☺
ADP雇用統計の注目ポイント
ADP雇用統計では、
結果が良ければ米雇用統計への期待が高まりドルが上昇
結果が悪ければ米雇用統計への警戒感からドルが下降
と、米雇用統計が発表されるまでの1〜2日間ではありますが、短期的に流れをつくることがあります。
注意点
ただ、
ADP雇用統計は民間企業
米雇用統計は政府
が出しており、発表している機関が異なるんですね。
そのため、たとえADPが良い結果(or悪い結果)でも、米雇用統計が悪い結果(or良い結果)となる場合も多々あります。

など、そのまま米雇用統計でもADPと同じ流れを期待してポジションを狙うと痛い目に遭うことがあるので注意が必要です。
まとめ
米雇用統計という大きな指標があるからこそ、その流れを占うためにADP雇用統計も精察されて、相場の動きを変動させることがあります。
ぜひADP雇用統計にも注目してみてくださいね。
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