レンジが反転したりトレンドが終了したりと、相場の流れが変わる際に出現する“転換サイン”として有名なチャートパターンが「ダブルトップ・ダブルボトム」です。
この形状を知っておくと、天井や底値をとらえて、反転する波に乗ることができます。
ただ、ひとえに「ダブルトップ・ダブルボトム」といっても、実は3種類あり、どの形状が出るかによって転換の成功率やエントリーのしやすさも異なってくるんです。[no_toc]
ダブルトップ・ダブルボトムとは
簡単に説明しますと、
ダブルトップ(Wトップ)・・・直近の高値で抑えられることでできる
ダブルボトム(Wボトム)・・・直近の安値で支えられることでできる
という現象です。
高値or安値に2回トライしたけれど抜けない=上値・下値が堅いということで市場が諦めて反転していくんですね。
では、どんな種類があるか、リアルチャートも交えながらチェックしていきましょう♪
高値を切り下げるor安値を切り上げる
最もきれいな形が、
上昇基調であれば高値を切り下げるダブルトップ
下降基調であれば安値を切り上げるダブルボトム
になることです。
リアルチャートで見てみよう
直近の高値まで到達せずに切り下がる=上昇の勢いが弱い
直近の安値まで到達せずに切り上がる=下降の勢いが弱い
なので、このダブルトップ・ダブルボトムがもっとも転換の可能性が高くなります。
ただ水平線にタッチせずに手前で止まって折り返していくため、「反転する!」と見極めるには熟練の技が必要であり、初心者のうちはなかなか手出ししづらい面も。
高値が同等or安値が同等
一般的にダブルトップ・ボトムとしてメジャーなのが、
上昇基調であれば高値が同等のダブルトップ
下降基調であれば安値が同等のダブルボトム
こちらでしょう😊
リアルチェートで見てみよう
高値や安値が同等=水平線でピッタリと止まるので、とてもやりやすい形状です。
ダブルトップであればレジスタンスラインから売り、ダブルボトムであればサポートラインから買いをすることで利益になります。
高値を切り上げるor安値を切り下げる
最もやりづらく成功率が低いのが、
上昇基調であれば高値切り上げのダブルトップ
下降基調であれば安値切り下げのダブルボトム
になる形状です。
リアルチャートで見てみよう
高値or安値をブレイクしてトレンド発生かと思いきや、いわゆる「だまし」になって戻ってきて、ダブルトップ・ダブルボトムになり反転するパターンです。
時には大幅に抜けてからV字で戻されてダブルを形成することもあるので、タイミングが計りづらかったり損切りが深くなったりとエントリーも難しい形状です。
ダブルトップ・ダブルボトムは出現する場所が大事!
ダブルトップやダブルボトムは相場が転換することを示唆するチャートパターンです。
そのためどこでもかんでも出現したら入ればいいわけではなく、
- レンジの上限・下限
- トレンド時の押し・戻りにぶつかる際の下位足
などといった天井・底値となる根拠のある場所で探すことが重要です。
まとめ
この3種類のどのダブルトップ・ダブルボトムが出現したかをわかるようになれば、天井や底値をとらえて波にのりやすくなります。
ぜひチャートをたくさん検証して、ダブルを見極められるようになりましょう😊
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