トレーダーにとって、損切りの値幅はできるだけ小さくしたいですが、そうするとすぐにテクニカルでは逆指値に引っかかってしまう…と悩ましい問題が起こります。
そこで損切りは、“テクニカルで取るのか”、“資金管理で取るのか”、両方が合致しない場合はどうしたらいいのかについて解説しますね。
「根拠がある場所」と「リスクリワード」のどちらが大事か
損切りを決める際に重視するべきなのは、
- テクニカルで根拠がある場所に置くこと
- リスクリワードが1:2以上の場所に置くこと
根拠のある場所に置くのはテクニカル面で重要で、インジケーターや水平線を基準にして、ここまで来たらエントリーした理由がなくなるところで損切りを決める方法です。
テクニカルで根拠のある場所に置く損切りは『 損切り後にいく…を回避!無駄に狩られない“損切りの置き場所”』で詳しく解説していますので、ご存知ない方はご覧になってくださいね。
リスクリワードが1対2以上の場所に置くのは資金管理面で重要で、損切りが10pipsであれば利益は20pips以上のところで入るなど、損失よりも利益を倍に設定します。
リスクリワードによる損切り置き方は『何pipsで入れるのが正解?利益が溜まる“正しい損切り幅”とは』で詳しく解説していますので、ご存知ない方はご覧になってくださいね。
このふたつは両方とも大事です。テクニカルを無視すれば損切りされてから思惑通りに動くことにもなりますし、リスクリワードを無視すれば資金は減ることもなります。

しかし、もしも片方しか優先できない相場だったらどうしたらいいでしょうか。
テクニカルとリスクリワードを歩み寄らせよう!
このふたつを重視したときに、必ず両方が合致するわけではなく、


と、どちらか一方がうまくいかずに、ジレンマが生じることがあります。
リスクリワードが1:1になるなら入ってもOK
根拠のある場所に置くこともリスクリワードが1:2以上になる場所に置くことも、両方ともとても大事なので、片方をまるっきり無視して切り捨てるのはダメです。
ただ、どうしても両者が合致しない場合は、少し譲歩して、リスクリワードが1:1の場所であるならエントリーするのはありとするのはいいと思います。

たとえ、リスクリワードが同等になる1:1でも、勝率が60%以上あれば利益は積み上がるので、相場でお金を貯めていくことができます。
リスクリワードが1:1未満になるなら止めておこう
どちらか悩んだ場合は、リスクリワードを同等であれば入ることを提案しました。
しかし根拠がある場所でも、リスクリワードが2:1など、もしも損失のほうが大きくなるのであれば、その場所でのエントリーは諦めて見送りましょう。
このように損失が利益よりも上回る場所でトレードするのは、コツコツドカンとなり、利益が溜まらない原因となり、投資家としては悪いトレードとなります。
まとめ
損切りは、テクニカルと資金管理の両面をすり合わせて、できるだけ遭わないように、もしも遭ってしまったら最少で済んで資金を減らさないように、することが重要です。
ぜひどちらか一方に偏らずに、ふたつを大事にしてくださいね。
合わせて読みたい → 「リスクリワード」と「勝率」を向上させると無敵状態になる!