「オーバーナイトはしないほうがいい」「オーバーナイトは危険」という言葉は、初心者向けの本などにもよく記載されていることですよね。
かつては私も、

と思っていました。
初心者の頃には私もトレーダー友達と「オーバーナイトはする派?」と話したり、今では読者の方から「オーバーナイトはしますか?」とご質問を受けたりすることがあります。
「やっぱりポジションを持ったまま寝るのはこわくみえるよね…😢💦」と感じたので、今回は“オーバーナイトは危険なのか”について、いろいろとお話していきます。
オーバーナイトは危険なのか
オーバーナイトとは、「ポジションを保有したまま日をまたぐ」ことです。
日本に住んでいる私たちが寝ている時間にも、欧州や米国といった海外市場は動いているため、予期せぬ問題が発生して、相場が大きくかたむき、

とよく煽られています。
では果たしてほんとうにそうなのか、チェックしましょう。
オーバーナイトで起こりうるリスク
オーバーナイトはどんなトラブルが危惧視されているのか、世間一般で日をまたぐうえで「危ない」とされている理由を集めてみました☺💡
経済指標
米国の経済指標は21時〜0時頃に発表されることが多く、また為替を一番動かすとされるFOMCでの政策金利変更や声明文発表は、日本時間の真夜中3〜4時頃に出ます。
ちょうど私たちが眠っている頃に、結果が出るんですね。
経済指標があるのを知らずにポジションを保有したままでいると狩られるリスクはあることから、オーバーナイト=危険とイメージがついたひとつの理由です。
ただ経済指標についてはあらかじめ時間が決まっています。
事前にその日発表される経済指標はいたるところで確認できるので、大きく相場が動きそうな指標があるときはポジション保有を避ければ回避可能です。
要人発言
米国の政治関係者や中央銀行関係者といった要人の発言も、夜中過ぎに出ることが多く、ごくまれにサプライズ発言が出てドーンと動く可能性もあり、地味に厄介なもの。
とくに政策金利の変更が注目されている時や話題になっている政治・経済ネタがある時には、関係する要人の発言で一気に相場が動くことがあり、寝てる間に切られる危険性も…。
ただ逆に言えば、市場で話題になっているネタがない際には、要人がどんな発言をしようと相場にはほとんど影響が出ないので、そこまで気にしなくていい面もあります。
注目されるネタがある時には関わる要人発言には気をつけて、そうではないときには気にしすぎないのがいいんです。全部気にしていたらトレードできなくなりますからね💦
突発的なニュース
深夜に、テロや災害、政治経済的なトラブル、市場をゆるがすような大手企業の倒産といった突発的なニュースが発生して、突如として相場が大暴落することもあります。
ポジションを持ち越すオーバーナイトは、私たちが寝ている=PCを観れておらず、この変動に気づかずに対処できない点が「危険」とされる最たる所以ですね…。
ただ突発的なことは防ぎようがなく、チャートを監視している中でも起こりうること。
またこのようにショック相場になった際には、PCを見れていたとしても、レートが落ちて、ポジションを持っていてもどちらにしろ対応できないともされます。
まとめ
危険要因とされる「経済指標」や「要人発言」はある程度は予測して回避可能であり、「突発的なニュース」に関してはいつ起こっても対処はできない部分はあります。
個人的には「オーバーナイトをするのはよくない」「オーバーナイトは危険」という煽りは、いまとなっては「そうかな?」と感じているのが本音です。

とくに私たちが寝ているロンドン時間やNY時間は相場に勢いが増すメインの時間帯。
「オーバーナイトできない=東京時間しかトレードできない」となると、取れる利益は微々たるものにしかならず、これではトレードはしづらいもの。。
私もオーバーウィークはさすがにしませんが、オーバーナイトはしょっちゅうしています。(もちろん大きく動きそうな経済指標や要人発言がある際は避けていますが😊)
ただ「する・しない」はあなた次第です。
とくにまだ重要な経済指標や注目となっている話題やそれに関わる要人が理解でておらず不安な場合は、控えるのもいいかもしれません。
合わせて読みたい → こんなに違うの?「東京・ロンドン・ニューヨーク」各時間の特徴