FXでは、エントリーしたポジションをその日中に決済せずに、翌日以降に持ち越すことを「オーバーナイト」もしくは「オーバーウィーク」と呼びます。
このふたつは似ているようで、全く異なるもの。ひとつは比較的に安全ですが、ひとつは大きな損失を起こすかもしれない、あまり手を出さないほうがいい決済方法です。
初心者さんのうちは「なにが違うの?」と少しこんがらがると思いますが、とても大切なことなので、リスク管理の意味も込めて解説していきますね。
オーバーナイトとオーバーウィークの違い
まず解説しますと、
オーバーナイトはポジションを持ったまま 日をまたぐこと
オーバーウィークはポジションを持ったまま 週をまたぐこと
という違いがあるんです。
オーバーナイトは、「ポジションを保有したまま日をまたぐ」行為なので、エントリーして翌日以降に決済することを表します。
例を出すと「木曜日にエントリーして、金曜日に損切りor利確をする」ことです。
オーバーウィークは、「ポジションを保有したまま週をまたぐ」行為なので、エントリーして為替市場が休日の土日を挟み、翌週の月曜日以降に決済することを表します。
例を出すと「木曜日にエントリーして、翌週の月曜日に損切りor利確をする」ことです。
オーバーウィークはしないほうがいい
では、どちらが危険かというと、週をまたぐ「オーバーウィーク」のほうです💡
FXは月曜日〜金曜日までは24時間取引ができますが、土曜日・日曜日はおやすみとなり、この休日の期間はなにがあろうと損切りや利確は実行できません。
ポジションが管理できなくなるんですね。
もしも突発的なニュースが起こったとしましょう。
オーバーナイトであれば、市場が動いている状態でただ日をまたいでいるだけなので、急激な値動きがあった場合はすぐにポジションを解除して損失を抑えることができます。
しかしオーバーウィークは、市場の休日である土日を挟みますので、自分のポジションに損失が出るとわかっても月曜日の証券会社の取引が始まらないと対応できません。
また、もしも週明けに窓開きをした場合は、損切りを入れていたとしても窓の空間は値段がつかないので、かなり飛んで決済されて、大きな損失ともなりえます。

窓については『 月曜日の朝に要注意!「窓」の意味やできる理由とは』で詳しく解説していますので、ご存知ない方はチェックしてみてくださいね。
まとめ
オーバーナイトとオーバーウィークの違いと危険度はお分かりになりましたか?
日をまたいでいるだけで夜中であっても取引自体が可能なオーバーナイトは比較的に安全ですが、休日を挟んでポジションを一切いじれないオーバーウィークは危険なものです。
それぞれのリスクについては、
でより詳しく解説していますので、ぜひご覧になってみてくださいね。
合わせて読みたい → 私は○回!損切りは何回続いたらエントリーを止めるべき?