FXでは「鳥の目、虫の目、魚の目」とよく言いますが、ひとつの時間足の視点だけではなく、相場を広い範囲を見渡す視点や細部に注目するミクロな視点も重要です。
それを担えるのが「マルチタイムフレーム分析」なので、ご紹介しますね。テクニカルを学ぶ上では、とても大事なことなのでしっかりと覚えていきましょう😊
マルチタイムフレーム分析とは
マルチタイムフレーム分析(頭文字を取ってMTF分析と呼ばれることも)とは、複数の時間軸のチャートを環境認識をした上で、エントリーポイントを探ることを言います。
各時間足を見る時には、
- メインの時間足・・・トレンドやレンジが発生している足
- 上位足・・・トレンドやレンジが継続する余力があるのかを見る足
- 下位足・・・エントリーする際にトレードの精度を上げる足
と分けることができます。
メインの時間足
メインの時間足とは、トレンドやレンジが発生していると認識する時間軸で、自分で「このチャートを基準にしてトレードをしよう」と思う足です。
上記のチャート図を例にして以降のマルチタイムフレーム分析を見ていきましょう😊
1時間足をメインの足にしましたが、アップトレンド中でEMA20にタッチして、さらに上に行きそうですが、この足を見ただけでは、本当に上昇が続くのかわかりません。
そこで見るのが上位足です。
上位足
上位の時間足(上位足)は、相場の大きな流れを見たり、メインの時間足で発生しているトレンドやレンジが今後も続いていく余力があるのかを見る足です。
1時間足の上位足である日足は、レンジの上側に移行して、ボリンジャーバンド+2σにも余力があり、止められる高値もないので、まだ上に行く余力がありそうです。

ただ、メインの足はアップトレンド中で、上位足に上昇余力があることがわかりましたが、本当に1時間足のEMA20反発が機能して上がっていくかはわかりません。
そこで見るのが下位足です💡
下位足
下位の時間足(下位足)は、トレードの精度を上げる足です。
1時間足をメインにしている時に、1時間足だけを基準にしていたら損切りは深くなりますし、EMAや水平線がしっかりと機能するかは判断しづらいもの。
そこで下位足を見て、細かな値動きを探ることで、トレードの精度を向上させます。
1時間足の下位足である5分足は、Aの水平線で何度も支えられています。これ以上、落ちていかないことから、1時間足のEMA20が機能していると見て、ロングができそう。
損切りは、Aの水平線の少し下に入れることで、浅い損切りで大きな値幅が狙えます。
マルチタイムフレーム分析の結果
その後、しっかりと上昇して、1時間足のアップトレンドが継続していきました。
このようにマルチタイムフレーム分析を行うことで、単一の時間足だけでエントリーするよりも、精度は格段に上がりますし、損失は小さく利益は大きくできます。
トレーダーにとっては必須のスキルです😊
まとめ
いつも『リアルトレード解説』で、実際の売買を説明していますが、このように上位足や下位足の複数を組み立てて、エントリーをしたり損切りや利確を決めたりしています。
より詳しいマルチタイムフレーム分析の手法は『無料手法公開コース』や『順張り手法』で公開してるので、もっと学びたいという方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
合わせて読みたい → 他の時間足とは見方が違うよ!日足での「トレンドとレンジ」の見極め方