移動平均線の注目サインのひとつが“ゴールデンクロス”と“デッドクロス”で、トレードをする上で、相場に新しい流れをつくるきっかけになることもある大事な指標です。
私もチャート分析の際によく「そろそろクロスしそう」などと発言することも多いので、ぜひどういうものなのか知っておいていただきたいので説明しますね。
移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスとは
移動平均線にはそれぞれ期間があり、使用している期間の平均価格がラインになったもので、現在の相場の方向性(トレンドorレンジ)を見ることができます。
ゴールデン・デッドクロスを見る際には移動平均線がふたつ以上は不可欠で、ラインの期間を見ながら「短期」や「長期」と分けてクロスを見る必要があるんですね。
私が利用しているインジケーターでいえば、
- EMA10(超短期)
- EMA20(短期)
- EMA30(中期)
- EMA40(長期)
- EMA50(超長期)
が超短期〜超長期までの役割をします。
使用している移動平均線で期間が短いものから順に、短期から長期へと変わるんですね。
移動平均線については『 こうやって利用しよう!移動平均線の“環境認識”と“エントリー方法”』で解説していますので、ご存知ない方はご覧くださいませ☺
ゴールデンクロス・デッドクロス
短期の足が長期の足を上抜けることを「ゴールデンクロス」
短期の足が長期の足を下抜けることを「デッドクロス」
と呼びます。
私が使用している移動平均線は5本なので「超短期<短期<中期<長期<超長期」の順番に、上を向いたらゴールデンクロス、下を向いたらデッドクロスです😊
一般的に相場では、
ゴールデンクロスをしたら上昇の勢いが出る
デッドクロスをしたら下降の勢いが出る
とされているんです。
なぜ短期が長期を上抜けたor下抜けたら、その方向へ勢いが出るかといいますと…
相場が転換するときには、「1分足→5分足→1時間→4時間足→日足」といった具合に、小さな足から流れが変わり、やがて大きな足に変わっていきますよね。
それと同様に、移動平均線でも短期が長期を抜けることで短い期間から流れが変わっていくとみて、チャートが転換するのを先乗りしようというエントリーサインのひとつです。
リアルチャートで見るゴールデンクロス
短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上に抜けてゴールデンクロスをすると、相場が転換して上昇の勢いが増すことがあります。
リアルチャートで見るデッドクロス
短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下に抜けてデッドクロスをすると、相場が転換して下降の勢いが増すことがあります。

まとめ&注意点
ゴールデンクロス・デッドクロスは、相場を先読みするサインなのでうまく読めたらトレンドの初動をつかむとができますが、反面で騙しも多いものです。
巷では「ゴールデンクロスをしたら上昇トレンドになるから買い! デッドクロスをしたら下降トレンドになるから売り!」と説明されることもあります。
しかし『移動平均線“ゴールデンクロス・デッドクロス”で売り買いは間違い!』でもお伝えしたように、クロスしたからといって売り買いをするのはオススメしていません。
どの売買サインにも言えることですが100%はありえませんので、あくまでも交差したら「相場に流れができる可能性がある」とトレンドに備える程度に見るのが安心です😊
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