FXは、いきなりリアルトレードに参入するのは危険で勉強が必須です。その勉強に使用できるものとして、“ForexTester4(FT4)”と“デモトレード”とふたつがあります。
用途にあわせて両方を使用するべきですが、違いがいまいちわからず、


と片方だけに偏って、失敗しがちな方が多いです。FT4とデモトレードの役割とそれぞれで学ぶことについて解説しますね。
ForexTester4とデモトレードの違いとは
まずそれぞれの特徴をサラッとお話しますね。
FT4は過去の相場の値動きを忠実に再現できるソフトで、通常の動きはもちろん、ローソク足を早送りしたり見たい期間に飛ばしたり、またその中で売買することができます。
FT4のより詳しい特徴については『 過去検証をしよう!勝ちトレーダーへの最速方法“Forex Tester4(FT4)”とは』で解説していますので、ご覧くださいね。
デモトレードは、リアル相場でおこなうもので、実際にお金をかけてするトレードと同じ動きが見れて、その中で仮装のお金を使って売買するものです。
デモトレードのより詳しい徳直については『 面倒くさいはNG!“デモトレード”の意味とやらなければいけない理由』でご紹介していますので、ご覧くださいね。
Forex Tester4とデモトレードは両方やるべき!
上記の説明のように、「Forex Tester4は過去数十年分の値動き」「デモトレードは今現在の値動き」を見られるものなんですね。
そのため、それぞれの特徴を生かして、
Forex Tester4は相場を研究するもの
デモは実際の値動きをみるもの
として個々の用途に合わせて2段階で利用することで、トレードを効率よく、そしてほんとうに安定して勝てる実力を身につけることにつながります。
では、以下では具体的にどんな風に利用していくかをチェックしていきましょう。
Forex Tester4は「過去の相場を研究する」のに利用する
過去数十年分の相場の動きがリアルに動かせるのがForex Tester4の醍醐味です。
デモトレードで過去の値動きを見ようとしても、すでに完成したチャート図しか見られませんが、FT4では過去のその時々の動きを実物そのままに動かして見ることができます。
私たちが勝つために、最も大事なのは売買時ですので「エントリーの時にどういう形状や相場環境だといくかorいかないか」をFT4を通して身につけることがなによりも大事です。
まずFXをはじめたら、FT4で過去の動きを実際に見ながら自分の手法では、
どういうローソク足が出たらいきやすいかor失敗しやすいか
どういうインジケーターの角度のときにいきやすかor失敗しやすいか
どういう上位足や下位足の形になったらいきやすいかor失敗しやすいか
をしっかりと検証して分析していきます。
長期的な視点でみたパフォーマンスを調べる
またForex Tester4では、ソフト内で実際に売買して自分がどれくらい相場を理解しているのかのパフォーマンス(利益や損失、勝率etc...)の検証することもできます。
FXで稼ぐには、長く安定して利益を得られることが重要。1ヶ月間だといくらの損益になるか、1年間だといくらの損益になるか、と長期的な視点で成績を見れるんです。
デモであれば1ヶ月や1年単位の成績を見ようと思えば、もちろん1ヶ月や1年の時間が必要になりますが、FT4では早送りしながら進められます。
数ヶ月や数年単位での自分の成績を調べることもできるんです。
デモトレードは「リアルの値動きでの自分の成績を知る」のに利用する
Forex Tester4で自分の手法がどういったときに機能するかorしないかを明確にしたら、デモトレードに進んでリアル相場での成績を見ていきます。
いくら手法が理解できても、実際の値動きを見たら感覚が狂う人も多い世界。
とくにFT4は素早く動かしてたくさんの相場を見られるのがメリットですが、それに慣れすぎて実際の相場にいくとチャートの動きが遅く感じることもあります。
また、実際の値動き(=お金を得られる環境)を前にすると、ポジポジ病やエントリー恐怖症といった精神面のトラブルが出てくることも…。
デモトレードでは、自分はこういったトラブルに巻き込まれずに、ほんとうにお金を掛けて行うトレードと同じ環境で、
実際の値動きに慣れてエントリー・損切り・利確の判断できるようになる
そして実際のチャートでは自分がどれくらいの成績を出せるのか
ことを目的として行っていきます。
ここですんなりと結果が出せるようならリアルトレードに進んでも大丈夫ですが、FT4で高パフォーマンスを出せても意外とつまずいてしまう人も多いのが実情。
FT4で相場を読めるようになったり良い成績を得られるようになったりすると、FXができるような気分になって、このデモトレードの段階が面倒くさく感じることもあります。
ただ実際にやっていただくとわかりますが、FT4とデモは異なるもの。「FT4をやったから!」と、いきなりリアルに突っ込むと資金を吹っ飛ばす恐れも…。
大事なトレード資金を失わないためにも、デモという実際の動きの中での現実の成績を知ることが重要なんです(*^^*)
まとめ
FT4はたくさんの相場を研究できるけれど、リアルの値動きで狂いやすい
デモはリアルの値動きを見られるけれど、相場の研究には向いていない
FT4がリアルの動きに近いとはいえ現実に刻々と動く実際のチャートとは異なりますし、デモトレードだけでは値動きを研究するのに時間がかかりすぎます。
片方だけだと不十分なんですね。「FT4で過去の値動きを研究して→デモで今の値動きに落とし込む」のがとても大事なんです。

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