ファンダメンタルズは相場を大きく動かすきっかけとなると言っても、経済指標は山のようにあり、どの結果が市場に影響を与えるのか、どれを見たらいいか難しいもの。
そのときどきの時事となっている話題によって影響力は多少変わりますが、私が毎月注目しており、結果次第でトレンドができやすい経済指標をお伝えしますね。
テクニカル派の方であっても、相場に流れをつくりやすい経済指標を知ることで、「この結果が良かったからもっと上がるだろう」など、日々の取引にも生かせるはずです。
注目の経済指標はこの3つ!
経済指標は、『すべては○○を先読みするため!経済指標が“注目される”理由』でお話したように、主に金融政策を先読みするために見られています。
そのため、利上げや利下げの結果に直に力を及ぼすような経済指標が市場に反応されて、相場においてもトレンドができるきっかけとなるんです。

金融政策について知りたい方は『相場を大きく動かす!最強の経済指標“金融政策”を解説』で深掘りしていますので、そちらをご覧になってくださいね。
米雇用統計
世界経済の主役はアメリカであり、そして景気に影響を与えるのは雇用が最も大きいので、その両方が重なった米雇用統計は“月に一度のお祭り”としてとても注目されます。
雇用統計の発表時に大きく動くだけでなく、結果次第では一方向へ流れができトレンドが発生することも多く、初心者さんであっても絶対に注視しておきたい経済指標です。
米雇用統計については、『 月に1度のお祭り!“米雇用統計”の見るべきポイント3つ』で深掘りしていますので、ご覧くださいませ☺
ADP雇用統計
前述した米雇用統計の前哨戦となるのがADP雇用統計です。米雇用統計はとても注目を集める指標なので、それを占いものとして、
- 本指標で良い結果が出ると米雇用統計も良くなると期待されて上昇
- 本指標で悪い結果が出ると米雇用統計も悪くなると想像されて下降
と思惑が高まり、ADP雇用統計から米雇用統計が発表されるまでの2日間のあいだに短期的なトレンドが発生することがあります。

ADP雇用統計については、『 月に1度のお祭り!“米雇用統計”の見るべきポイント3つ』で深掘りしていますので、ご覧くださいませ🌷
消費者物価指数
金融緩和や金融引締めが行われる理由のひとつは「物価の安定」であり、過度に物の価値が上がりすぎたり、下がりすぎたりするのを防ぐために金融政策が行われます。
その物価水準が適切かの指標に利用されるのが消費者物価指数であり、金融政策を占う上で超重要な指標で、結果次第ではすべてをなぎ倒す勢いでトレンドが出ることも。
ADP雇用統計については、『 インフレorデフレ?金融政策の答えは“消費者物価指数(CPI)”に現れる』で深掘りしていますので、ご覧くださいませ🍀
まとめ
「米雇用統計」「消費者物価指数」は金融政策に、「ADP雇用統計」は米雇用統計に、影響を与えるため、どんな内容だったかでトレンドが発生しやすい指標です。
ぜひこの三つの経済指標に注目してみてくださいね。
合わせて読みたい → 自分から探しに行こう!「ファンダメンタルズの情報収集法」4選