アメリカの金融政策を決定する会合である「FOMC」。
そこで決定される金融政策は世界のマーケットに影響を与えるため、最重要な経済指標として各国の市場関係者の注目を集めます。
FOMCはどのようなものなのか見ていきましょう。
FOMCとは
FOMC(Federal Open Market Committee)は、アメリカの中央銀行ともいうべき米連邦準備理事会(FRB)が開く金融政策を決定する会合のことを指します。
FOMCのメンバーはFRB理事7名と、ニューヨーク連邦準備銀行総裁1名、11の地区連銀総裁から持ち回りで選ばれた4名の合計12名で構成されています。
FRBについては、『 最も注目するべき機関!アメリカの中央銀行“FRB”とは』で詳しく解説しています。こちらもご覧いただくとよりわかりやすくなると思います♪
FOMCで行われること
ベージュブックと称される地区連銀景況報告をベースに議論され、米国の金融政策やフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標などの方針が決定されます。
ベージュブックについては、『 FOMCでの議論にも使われる“ベージュブック(地区連銀経済報告)”とは』で詳しく解説しています。こちらも併せてご覧いただくとよりわかりやすくなると思います☺
FOMCにより、金利の利上げ・利下げが行われると、世界経済の中心であるアメリカの景気の良し悪しが示唆されるため、世界中に注目を集されています。
FOMCの日程
FOMCの開催は原則として年8回(約1ヵ月半に一度のサイクル)で、2日間行われます。2日目の会合終了後、現地時間の午後2時15分頃に声明文が公開される流れです。
そして、この年8回の会合のうち、4回は開催後に議長の記者会見が行われます。
利上げ・利下げといった大きな金融政策の変更は、この記者会見があるFOMCの時に併せて行われることが多いため、最も注目を集めるんです。
また議長の会見は声明文が公開された30分後に行われます💡

そして会合の議事録が約3週間後に公表されます。この議事要旨は米国の金融政策の流れを決めるFRBの考えが読めるため、市場関係者の関心が高いものです。
まとめ
FX界において、最重要な経済指標といえば、このFOMCです。
FOMCは結果そのものだけでなく、日々の米国の経済指標もすべてはこの金融政策で利上げ・利下げが行われるか占うものであるため、市場関係者にチェックされています。
ぜひ覚えてくださいね☺
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