FXで必ず出てくる「スプレッド」という言葉。テクニカルやファンダメンタルズといった手法に直接関わる用語ではないので、興味を持てずに学ぼうとする人はあまりいません。
しかし自分で「いま注文したらどれくらいのスプレッドがかかるのか」を見極められないと、いざエントリーをしたときに、

と、トレードで不利益を被ることもありえます。初心者さんのうちには難しい話に感じますが、とっても大事なことなので覚えていきましょう💡
スプレッドとは
FXは為替差益を利用しながら通貨の売買をしますが、通貨を売るときの値段(SELL)と通貨を買うときの値段(BUY)の差をスプレッドといいます。
これはいわゆるドルから円に、円からドルに…など、国が違ったお金を売買してもらうために「証券会社へ支払う“手数料の値段”」と考えるとわかりやすいです。
FXで売買をする際に、上記画像のような取引注文ボタンが必ずありますよね。
これを例にすると、
1ドルを売るときの値段が113円482銭
1ドルを買うときの値段が113円530銭
という意味になります。
そしてこのふたつの値段の差が「スプレッド」なんです。
画像でいえば、
113円482銭-113円530銭=0.48pips
が、スプレッドの計算方法になります。
このスプレッドは、為替レートの中に織り込まれており、売買するたびに自動で引かれているので、別途手続きをして証券会社に申請やお支払いをする必要はありません☺
スプレッドは変動する
このスプレッドはつねに一定ではなく、相場状況に応じて変わっていくんですね。
スプレッド(spread)は、英語で「広さ」「幅」という意味を持っていますが、その言葉を取り、SELLとBUYの差が大きくなったときは「スプレッドが広がった」とも言います。
証券会社に支払う手数料ですので狭いほうがお得ですし、どういったときに広がるのかを知っておくのは、無駄な費用を発生させないためにも重要なのでチェックしましょう。
流動性が低い時間帯
平日の早朝や国内外の休日といった市場の流動性が低い時間帯はスプレッドが広がりやすいです。気付かずに入ったら、エントリーしたところよりだいぶ上or下で約定されていることもあるので注意⚠
経済指標の発表前後
大きな指標前にはスプレッドが一気に拡大します。とくに雇用統計や政策金利の変更といった市場に注目されている指標前後では、証券会社によっては10〜50pips程度広がることも少なくないです。
予期せぬ重大事件
テロや災害、政治・経済関連といった突発的な重大ニュースが起こった際には、大きく広がります。過去のスイスフランショック時にはスプレッドだけで100pipsにもなり、大損をくらった投資家も…。
まとめ

と思ったら、スプレッドが10pipsほどに拡大しており、実際の利益が10pipsになっていた…ということも、値動きが激しいFXの世界ではよくある話です。
取引をする際には、自分がエントリーしようとしている場所がスプレッドを含めても利益が十分が取れるかを加味しながら、売買を選定するのもトレーダーとして大切なスキル。
自分で「いまはどれくらいのスプレッドがかかるか」をわかるようになれば、手数料が無駄に拡大した場面で取引は避けられますし、ひいては資金を守ることにもつながります。
ぜひSELLとBUYの差を見ながら、スプレッドを意識してみてくださいね(*^^*)
合わせて読みたい → 勝てるようになる前兆!損切りに遭ったら「やった〜!」と嬉しくなる