最近のFX関連のCMでは、“スマホで仕事や外出の合間にトレードをして稼げる”演出になっているようで、「FXはスマホ一台でできる」と勘違いされる人が多いようです📱
ただスマホのみでトレードすることはリスクも潜んでいます。PCを準備せずにスマホのみでFXにチャレンジしようとしている方はぜひ一読してみてください。
スマホトレードは
結論から先にいえばスマホのみでFXトレードをして勝つことはほぼ無理です😰💧
最近はスマホ用のアプリも充実しており、スマホでの使いやすさを全面売りにしている証券会社も多いですが、PCとスマホではトレードをする上では大きな差があります。
では、スマホだけを使って売買をするとどんな弊害があるのか見ていきましょう。
チャート分析を失敗しがち
まず大前提としていえるのが、トレードの質が落ちることです。
PCに比べてスマホでは、同じ時間足でもほんの一部分しか表示されず、小さな画面であるためチャートも縮小されて表示されます。そのためスマホのチャートしか見ていないと、
- 高値・安値を見落としやすくなる
- インジケーターの角度に差が出る
など、テクニカル分析をする上での環境認識が歪曲しがちになります。
市場にお金の多くを投入しているヘッジファンドや投機家は大きなパソコンの画面を見て取引をおこなっています。
PCとスマホの形状のどちらに反応するかといえば、当然パソコンの値動きです。
スマホを見て「インジケーターに角度もあるし、これはいくぞ!」と思っても、PCで見ればたいした角度ではなく市場は無反応で、ひとり相撲になることも多いんですね😢
精神面でもスマホトレードは危険
またメンタル面でもスマホでのトレードは不利になります。
ゲーム感覚でしてしまう
スマホだと手軽にトレードできることもあり、「仕事の休憩中にポチッ」「観ている番組のCM中にポチッ」と、ゲームやネットショッピングをする感覚でトレード…。
相場の世界は甘くないので、ちょっとの値動きを見てヒマつぶしにした適当な売買で利益が得られるはずもなく、あっという間に資金を溶かす…ということにつながります。
中途半端になりがち
スマホを見るときは、移動や待ち時間など“なにかの合間”も多いもの。
そんな決められた時間内でエントリーをしようとして、タイムリミットが迫ると焦りから「ここでいいや」と適当に売買する傾向にあります。
相場はトレーダーの時間や都合は考慮してくれませんので、自分の都合を優先して入った中途半端なトレードでは、無駄に損切りばかりを誘発する結果にも。
損切りを間違えやすい
これは実際に私がやらかしたことがあるのですが、MT4のPC画面では実際のチャート上の入れたい箇所にラインで損切りを入れることができます。
ただ、スマホで設定する際は値段を手入力しなければなりません。その値段設定を間違えており、100pips以上も上に損切りを設定していたことがあります…。
円絡みの通貨はまだしも、ドルストレート系は数字も多く誤入力もしやすいので、手入力が必要なスマホは注意が必要です。
スマホはサポートツールとして使う
ただ「スマートフォンでのトレードを絶対にしてはいけない」というわけではありません。スマホもサポートツールとして利用すれば、トレードに役立つものになります😊
エントリーや決済のみスマホで行う
「今日はここにタッチしたら入りたいな」「このポジションはこの付近まできたら決済したいな」と思うものの、仕事や用事で家から離れないといけないことも多いでしょう。
最初から最後までスマホで取引するのはNGですが、PCでチャート分析をして狙った場所にきたら外出先でスマホを利用してエントリーor決済に利用するのはいい使い方です。
不足の事態が起きた場合の保険
トレード中に「PCが壊れた」「ネット回線が落ちた」といった問題が起こる事もゼロではありません。そういう時のためにスマホでも取引ができる状態にしておくと安心です。
まとめ
テレビやCMなどの影響で手軽にできそうなイメージを植え付けられますが、実際にはスマホだけの小さな画面でテクニカル分析をおこなって勝つことは現実的に難しいです。
スマホはトレードのサポートツールとして考えて、メインはきちんとPCでチャートシグナルを見ながら「トレードをしている」と心持ちを抱いて、売買するようにしましょう🌷
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