両建てというと、「プラスマイナスゼロになる、あまり利用してはいけないもの」という印象がありますが、戦略的に使うことで、きちんと利益を出すことができます。
両建てとは
両建てとは、同じ通貨ペアの“買い”と“売り”のポジションを同時にもつことです。
FXは一般的に、
- 安いところで買った通貨を高くなった時に売る
- 高いところで売った通貨を安くなった時に買う
ことで差額が利益になるもの。
ただ、両建ては同じ通貨のペアの買いと売りを持つので、普通に利用した際は相場が上下どちらに動いても利益と損失が相殺されて、ほぼプラスマイナスゼロになります。
両建て手法が活躍する相場
両建てはそのまま利用をすれば利益にならずにスプレット(証券会社への手数料)だけが取られて意味がないですが、計画的に行うことで相場で生かすことができるんです。
大きな流れと小さな流れを狙う
トレンドが発生している時に、長期的には順張りをして大きな利益を取り、短期的には逆張りをして小さな利益を手に入れることができます。
上記の画像のように、「アップトレンドであれば上昇中に落ちてくる」「ダウントレンドであれば下降中に上がってくる」、押し目・戻りという場面があるんですね。
- アップトレンドで長期的には買い、短期的に落ちる場面で売り
- ダウントレンドで長期的には売り、短期的に上がる場面で買い
と大きな流れの中で小さな動きを狙うのを両建てですることで利益になります。

押し目・戻しについては、『 爆益が狙える!順張りの王道手法“押し目買い”“戻り売り”とは』で解説していますので、ご存知ない方はご覧くださいませ🍀
スワップポイントを狙う際に利用する
最もメジャーなのはスワップポイントを狙う際に使うことです。スワップポイントは2カ国間の金利差が受け取れますが、一方の通貨を持つので価格変動リスクがあります
もしも予想外の変動があれば、金利差で得た額以上の損失が出てしまうことも…。
それをカバーするために買いスワップが高い口座で買い、売りスワップが低い口座で売りをすることで為替変動の利益と損失を相殺でき、金利のみを受け取れるんです。
証券会社によっては禁止されていることもあるので注意!
証券会社によっては、両建てが“できるところ”と“できないところ”があります。
同じ通貨ペアで買いと売りが同時に持てない口座では「ポジションを持った状態で反対の注文を出すと、持っているポジションが決済される」ということになるんです。

ということが起こり得るので、証券会社の設定をチェックしましょう。
まとめ
両建ては戦略的に使うことで、大きな流れと小さな流れの両方に乗れたり、スワップポイントで稼いだりなど、利益を出すことができます。
ぜひ覚えて機会が来た時には使用してみてくださいね。