トレードスタイルは初心者の頃に選ぶことが多く、どんな様式があるかもわからないまま、「買った本や教材で推奨されていたから…」と“なんとなく”で決めてしまいがちです。
そして勉強を開始してだいぶ経ってから、自分の性格や生活とトレードスタイルが合っていないことに気づいて、再度また違うスタイルを勉強し直すはめに…。

これを回避するためにも、FXにはどんなスタイルがあるか知っておきましょう。
FXの時間軸の違いによるトレードスタイルは4つ
FXでは、どの時間軸をメインに選んで売買するかによってトレードスタイルの名称が異なり、その認識には様々ありますが、私は主に以下の4つに分類しています。
- スキャルピングトレード…数秒から数分・数十分で行う超短期売買トレード
- デイトレード…1時間足をメインにして保有するトレード
- スイングトレード…4時間足や日足をメインにして保有するトレード
- ポジショントレード…オーバーウィーク以上で保有する超長期売買トレード
同じFXとはいえ、どのトレードスタイルをメインにするかで、見る時間軸が違い、それにともない必要な知識や技術、精神面の負担は異なり、まったくの別物になるんですね。
選択を間違うと、合う合わないが如実に出て、成績にも影響してきます。では、そんな各トレードスタイルは具体的に、どんな特徴があり、どんな風に違うでしょうか♪
スキャルピングトレード
スキャルピング(scalping)の語源は、 ”皮を薄く剥ぐ” という意味からきており、その言葉が表すように相場から薄い利益を剥ぎ取ることをイメージしています。
短時間に数pipsを抜くことを繰り返し、小さな利益を積みあげて稼ぐため、瞬時に値動きを判断する高レベルなテクニカル技術や感情に揺さぶられないメンタルが必要です。
また数十秒〜数分の売買をおこなうため、トレード中はずっとPCを監視していないといけないので集中力をはじめ、まとまった時間を取れることが重要となります🌷
スキャルピングトレードについては『 億トレが多いけれど…“スキャルピングのメリット・デメリット”』でも詳細に解説しているので、ぜひご覧くださいませ😊🍎
デイトレード
1時間足をメインに行うのがデイトレードです。デイ(Day)だけあって、1日の中にエントリーから決済を行うので日をまたぐことがないのが、人気の秘訣になっています。
決済をしないまま寝ることをオーバーナイトと言いますが、眠っている間にも為替市場は動くので、日をまたいでポジションを持っていると、

と気になって夜中に何度もスマホをチェックするなど睡眠が取りづらくなる人も。
デイトレードはその精神的な負担も少なく、また短期と長期の中間であることからテクニカル的にも得意不得意があまり出ないので、やりやすいトレードスタイルです。
デイトレードについては『 エントリー回数が多いはウソ!? “デイトレードの良い点・悪い点”まとめ』でも詳細に解説しているので、ぜひご覧くださいませ🐱🍣
スイングトレード
4時間足〜日足といった長期足を使用するのがスイングトレードです。

利幅が取れるという最大のメリットがあり、損失対利益が1:3以上になりやすいので資金管理の面でも安全で、エントリー精度が多少雑でも利益が取りやすいです。
一方で、長期足では押し戻しが深かったり、思惑通りに動くのに何時間も待ったりすることから、メンタル面が起因した損小利大を起こしやすい面もあります。
スイングトレードについては『 最も安全なスタイル!“スイングトレードのメリット・デメリット”』でも詳細に解説しているので、ぜひご覧くださいませ🐶🍞
ポジショントレード
主にファンダメンタルズ分析をメインとして週足・月足ベースでトレードする超長期売買で、ドル円が長期的な上昇トレンドとなったアベノミクス時に流行した手法です。
一度入れば放置しておくだけで大きなpipsが取れるので、トレーダーによってはたった一回のエントリーで数ヶ月〜半年近く利益を伸ばして1000pips以上を稼ぎだす人も。

近年の相場ではなかなか難しく、アベノミクスの再来などのわかりやすい動きにならない限りは、一般人が手を出すのは難しいスタイルといえます。
トレードスタイルのまとめ

という方は、デイトレードから勉強を初めて、相場を知ってから、スキャルピングやスイングトレードなど自分が向いているスタイルに移行するのもいいと思います☺💡
自分のトレードスタイルを決めることは、FXでの最初の一歩となりますので、自分のライフスタイルや性格などを考慮しながら、しっかりと選んでくださいね。
合わせて読みたい → 初心者さんが選ぶべきは1時間足!“勉強を始める時にはどの足を見たらいい?”