アメリカに次いでの経済大国であるユーロ。
世界的に影響力がある国がいくつも加盟しており、いずれ世の中の基軸通貨は「米ドルからユーロに変わるのでは…」とも言われています。
そんなユーロを管理するのが“ECB”と呼ばれる機関です。
ECBとは
ECB(European Central Bank)は、欧州中央銀行を指します。
統一通貨ユーロの誕生に伴い、ユーロ圏の金融政策は各国の中央銀行に代わり、ECBの政策理事会が策定・実施。各国の中央銀行は、指示に従い金融調節を行うのです。
ユーロはさまざま加盟国で成り立っているので、ECBの拠点が気になるところですが、本部はドイツのフランクフルトにあります✨
アメリカのFRB同様、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダといった5大経済大国が加盟しているECBの行う金融政策は世界的に注目度が高いです。
ECB政策理事会の日程
ECB政策理事会は、欧州中央銀行(ECB)の最高意思決定機関です。
開催は、原則として年8回行われて、6週間ごとに開かれます。金融政策の結果は、会合終了後に総裁の定例記者会見で公表されて、議事要旨は4週間後に公表という流れです。
ECB政策理事会のメンバーは、ECB総裁1名、ECB副総裁1名、専務理事4名、ユーロ圏の中央銀行総裁19名から構成されています。
意思決定方式には、輪番制といって、ドイツやフランスなどの大国は採決に参加できる頻度が小国よりも高まるよう配慮されたものを導入しているのが特徴です。
ECBの特徴
ECBが行う金融政策の第一の目的は,物価の安定を維持すること。
物価の安定は「2%未満であるがその近辺」と定義されており、この2%の基準は消費者物価指数という指標を見ながら検討されています。
- もしも2%を上回り続けるなら物価が上昇しインフレの恐れがあるとして利上げ
- もしも2%を下回り続けるなら物価が下降しデフレの恐れがあるとして利下げ
が行われるんです。
まとめ
FXでもユーロは取引量も多く、人気の通貨です。
そんなユーロに大きな流れをつくるECBの存在やECB政策理事会のメンバーの発言には絶対に注目しておきましょう☺
合わせて読みたい → 相場を大きく動かす!最強の経済指標「金融政策」を解説